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召喚された勇者は復讐をする  作者: あめみや
第三章 魔族編
30/39

名前も知らない魔族

遅くなりすぎた。案がでてこなさすぎた。書いた先からデータが飛んだ。すみませんでした!

その隕石は確かに魔王城へと当たったのだが、少しの傷害を与えただけに終わった。


「困るんだよねぇ。一応、僕の居住スペースだし、魔族の象徴でもあるしね」


少し軽い感じの魔王は恐らく、隕石を消した。しかし、そんなのは朝飯前なのか、疲れているようには見えない。


「さてさて、用件は理解しているつもりではあるんだけどね。一応、聞いておこうか?用件は僕を殺しに来たでいいかい?」


「わかっているなら聞く必要はないじゃない」


そういって、先手をとらんとばかりに飛びかかろうとするが、魔王の話でつい、足を止める。


「うん。そこで提案。僕と組まない?人の王を殺すね」


会話などする気はなかったがのとトチ狂ったことを聞いてしまったら仕方がないことであった。


「いっている意味がよく分からないし、あなたにメリットはあるの?もちろん、私にも」


「そりゃあ、なかったらこんな提案はしないよ?僕ならあいつを呼び出すことはできるだろうし、僕は君を身近で観測できる。実をいうとね、興味があるんだよ」


聞いたユイの顔は一瞬ひきつる。


「正直気持ち悪い。そんなあんたなんかと組めると思う?」


「思うよ?」


続けて指を鳴らす。


すると、一瞬の意識のくらみが襲いかかる。それには耐えるが次の瞬間には、魔王の隣には、知らない魔族とシャムがいた。


シャムは何がなんだか分からないといった になったあとに申し訳ないような顔をしてこちらを見てくる。


「その子は関係ないでしょ。その汚ならしい手をさっさと離して」


「関係ないか...。本当に君も愚かだね。この子には魔族の血が少しだけど入っているよ。獣人のようにも見えるんだけどね。少量とは言え、大分濃厚な血だね。化けるよ?いい方か悪い方かは知らないけどね」


魔王から告げられる衝撃の事実。だが、魔王は話をやめない。


「君は魔族も人も憎んでいるんだろう?この子はいいのかなぁ?それに、君だって王を殺したところで復讐が終わるなんて思ってないんでしょ?というより...」


「黙れ!お前なんかに私の気持ちがわかってたまるか。そりゃあ、わかってはいるけど...」


ユイは激昂し、落ち込む。


うまく言葉が出てこない。そんな自分に腹が立つユイではあるが一先ずの目的を確定させる。


「あんたの言い分は理解した。でも、組む気もないし、ここでしんでもらう」


「それもまた一興、ってね。いいよ、相手しようか」


「いや、魔王さま。ここは私にやらせてはもらえないでしょうか?」


知らない魔族が前に出る。


「うるさいんだよ、お前に用はない」


すでに肉薄していたユイは細く長い剣を横へと振り回す。


そんな攻撃は魔族の首を落とすが魔王の首には到底届かない。


「腐っても魔王ね。私だけじゃあ倒せる気がしない」


「いやー、褒めても何もでないっていうか、いいの?余所見してて、ほら、君の大事な人とか?」


急いでシャムのことを確認するが既に魔族の手からは開放し、後ろに下がっていくのは見えた。


「意外と引っ掛かるんだね?」


耳元の声は魔王の蹴りのせいで離れていく。というよりは自分が離れているのだが。


「さて、もう一つね。君が倒した魔族なんだけど死体はどこにいったでしょう?」


「まさか、またシャムを!」


空中で回転し、足を地面につけ、思いきり踏ん張り、シャムの方を確認する。


しかし、シャムは木の影から首だけを出し、ふるふるしている。


ドゥルドゥルと気持ち悪い音が聞こえる。


音のする方、下へと視線を向ければ

ガチッとユイの足がつかまれる。


「さっきのやつ!」


「少しばかり油断しすぎです。こう見えても魔王さまの次に強いつもりなんです」


泥のようなに掴まり、それはあっという間に固まる。


「このまま、あなたを硬化させ、私のコレクションに加えてあげます」


徐々にではあるが泥は足から太ももへと侵食し、硬化を始めていく。


ユイも抵抗をするが、侵食するスピードは遅くなるどころかペースをあげ、胸のところまで来ており、そこより下はほとんど動かない状態になっている。


「ユイ!負けないで!」


シャムの声が聞こえるときには既に顔のところまで泥は来ていた。


「もう許さないから」


小さな呟きと共に使うのは


「雷撃・雷龍」


ビリビリと電流と共に雷の龍が現れ、天に登ったと思うとそれはユイに落ち、泥を片っ端から落としていく。


「な、自分ごとやって私の泥を落とすだと!」


「うるさい。私の痛みに比べたらこんなん痛くも痒くもない」


泥は無くなったが、雷龍はなくならず、魔族へと襲いかかる。


「ーーっ!」


言葉にならず、その場に倒れこみ、そのまま起き上がらない。


「あーぁ、こんなもんか。もうちょっと楽しめると思ったんだけどな」


指を鳴らす。すると、それは解けてなくなる。

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