兄弟ー2
一回書きかけとんだ...。
ふりおろされる鈍器を刀で受け止める。
が、予想していたよりも強い一撃は刀にミシミシという音をさせる。
流石に少し焦ったのかユイは顔をしかめる。
そのあと、刀のち力を調節し、受け止めから受け流しに変更する。
しかし、受け流したハンマーのようなものは地面に当たる前に方向転換をする。
「まだまだぁ」
ガモンは吼え、力任せふ武器を続けてユイへと振るう。
驚きはしたがその攻撃もしっかりと弾く。
カキンかガキンかそんな音がしばらく絶えなかったが唐突に終わりを告げた。
「ガモン、いつまでやってるつもりなの」
突如、高まる殺気に思わず、両者は打ち合う手を緩め、距離をとる。
「ガモン、ダメなんだって。無益な殺しとかはようないんだよ?だから...」
「話し合いをしようってか?悪いが兄者よ、あいつはどうあっても死のうとはしねぇぜ?」
ガモンと話すときはししっかりと話せるダモンではあったが、
「えと、無理ですか?か、可能な限りではあなたの願いも叶えられますし。ほ、ほら、僕たちのためとでも思って」
「んじゃあ、死んで?願いはこれ。でも、私は死ぬ気はないから」
『しばらく聞いていたが大分ダモンとかいうやつは面白いやつだな』
(どうしたの急に)
『あやつの本気を見ればわかるんじゃあないか』
若干、空気の読めない黒神龍であったが会話はユイと黒神龍のみで行われた為に魔族の二人には分からない。
「あーあ、ねぇ、ガモン、どうして言うことを聞いてもらえないんだろうね」
「そりゃあな」
ガモンも毎度のことのようにため息をつく。
理由なんて言わなくてもわかるのだろうが、ダモンには分からないらしい。
「と、まぁ、両方が殺しあいを望んでるって訳だ。てことで、いいじゃねぇか」
戦闘狂のようなガモンと平和主義そうなダモンだったが完全にどちらもが戦う気に
なったようだ。
「お望み通りに殺してあげるから安心しなさい」
次回こそは殺しあいます。




