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召喚された勇者は復讐をする  作者: あめみや
第二章 復讐へと
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国宝級の道具を惜しむことなく、勇者を殺しにいった王がそこにいた。


「国宝級の道具を使うまでもなかったかも知れんな」


座っているのは、きらびやらかに装飾された椅子。誰あったが憧れるようなそんな椅子。


「それにしても、今回の勇者には失望しっぱなしだったな。そうは思わないかね?」


「そうですね。あのつよさは魅力的でしたが、どうも性格などを考えると失望というよりは、残念ですね。それと、あれは国宝級を使うことは正解だったかと」


「ふむ、お主がいうのであればそうなのかも知れぬな」


王と会話しているのは王の切り札ともいえる存在である。


「もう一度勇者を召喚をしてみるとしようか」


「それがよろしいかと。ただし、次は早く隷属の腕輪辺りでもつけて、完全に支配しましょう。今回のようにあんなことされても困りますしね」


「一応念のために、勇者がちゃんと死んだかどうか確認をしておいてくれ」


「既に向かわせております。ところで、魔王との件はいかがなさいましょう」


「魔王との同盟はそのままだ。これからも同じ体制でいく」


「では、そのように。私はこの辺で失礼いたします」


その切り札はそのままと扉を開け、退出する。


「次の勇者のことも考えなくてはな」


そこまで言うと、その先の未来を想像したのか静かに笑う。


ーーーーーーーー


もう一人の王、魔王も王ほどではないが立派な椅子に座っていた。


「それにしても、あの勇者は惜しいなぁ。正直に言って、うちの陣営に加えたいぐらいだったよ」


「そうですか?私にはあんなのはとるに足らない小物にしか見えませんでしたが。特に、あの女の方は使い物にはなりませんね。男の方は、見込みがあると思いましたが」


「ふふふ、龍が封印されているのは知っているだろう?」


「しかし、人ごときに龍の力を使いこなすなどあり得ないのでは?」


「男の方は殆んど使いこなしかけていたよ。女の方は確かに覚醒すらしていなかったけどね」


「な、なら」


「まぁ、僕の直感でしかないからね。あれは、強くなったよ。それも異常な早さで」


魔王の口調は王と話していた時と比べて、少し無邪気な子供のようになっている。


「久しぶりに良いものを見たよ。ただ、嫌な予感も少なからずするんだよねぇ」


「止めてください、魔王さまの予感は意外と当たるんですから。それに始末はちゃんとしたんでしょう?なら、大丈夫です」


「そうだね。あ、そうだ、確認のために誰か送って確かめておいてよ」


「わかりました。それでは失礼します」


そして、退出をしていく。


「さて、本当になにか起きなきゃいいけど」


ぼそり、魔王の独り言は伏線のように、誰にも届くことはなかった。

なんかキャラが崩れてそう

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