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05話




 残りDP 250


 やってしまった…………。


 慎重とはいったい何だったのか……。








 残り4000DPとなってからカタログをじっくり見ていたんだが、この洞窟に居たままではいずれにせよ詰む。


 ということで外を目指そうということになった。

 そこまでは良かったのだ。


 波が高い為、船で島の周りを巡るのはきっと無理だ。

 俺のDPで出せる船は、良くてせいぜいいかだかボート程度。あっという間に転覆してしまう。


 そこで、天井から出ることにした。


 ダンジョン拡張機能で階段を作り、部屋を作る要領で天井に穴を開ければ簡単に出られるという寸法だ。


 いかだが300ポイント。

 ボートが1000ポイント。


 天井までの階段が750ポイント。

 天井を開けるための部屋が1000ポイント。


 支出に大きな差があるが、必要経費だと割りきって俺は階段を作った。


 この時点でDPは4000-1750=2250ポイント。


 まだ余裕はあったのだ。



 少し緊張しながら階段を上る。

 ダンジョン拡張にて天井に穴を開けると、俺の視界は緑一色に染まった。


 異世界初めての外は密林でした。


「おぉ……」


 思わず感動の声が漏れる。


 どうやら俺はこんな光景を見るのが初めてらしい。

 体が芯から震えるような感動があった。


 穴から完全に外に出て、柔らかい土を踏みしめる。

 木々は太く、極彩色の花が咲いていたり、見たこともない気味の悪い果物がぶら下がっていたり、と見ていて飽きない。


「何だこりゃ、これって食えるのかな……?」


 惜しむらくは、異世界転生ファンタジーでよく聞く『鑑定』スキルを俺が持っていないということか。

 あのスキルがあれば食材集めも上手く行きそうなもんなんだが。


 いや、まてよ。

 DPでスキルも取れるんじゃなかろうか?


 早速一度洞窟に戻り、貰った攻略本を開く。

 よし、スキルのページがあるな。



『鑑定』 必要DP3000

補助スキル

対象の情報を理解することが出来るようになる。

一定以上の知恵のある生物には抵抗される。




 無理じゃねぇか。

 全然足りないわ。


 仕方がない、毒に中ってしまったら最悪だから、『鑑定』が取得できるまでは外の食材には手を出さないでおこう。


 実績達成でDPが貰えるようだし、外でまずはそれを狙ってみようか。


 ついでになんか役に立ちそうな物があったら拾ってこよう。

 素材があれば物を呼び出すときの消費DPが少なくて済むって書いてあったしね。


 理想はDP消費せずに全部作ってしまうことなんだけど、今はまだ無理だなぁ。


 さて頑張るか、と上を見上げると、ソイツと目があってしまった。



 天井に開いた穴から俺を覗き込む、一匹の巨大なハサミムシと。



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