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蒼峰翠という物書きがいるらしい

作者: 蒼峰翠

蒼峰翠からのご挨拶で御座います。

日の本遍く照らすこの国に、「蒼峰翠」という物書きがいるらしい。



物書きならば一流であると「のぞむ」のが世の常だが、彼はそれを求めず挑まない。

ただ風のなかを漂い、湖のさざなみに押され、人の群れに踏みつけられてきた言葉を拾い、紡いでゆく。

蒼峰翠は言う。

「紡いだ言の葉が受け入れられるかどうかだけ」


彼は多く世の害悪と捉えられる。

その可能性は零ではないだろうし、かなり高いかもしれない。

世の中の味方になる物書きなんざ虚構だと言う輩もいるかもしれない。

だが蒼峰翠は言う。

「書くことでしか存在できないから書いている」


蒼峰翠という物書きが存在す()ること。

耳を塞いで拒絶した空、海、川、草、道、樹、雨、命、数、人の声が

言葉にならず彷徨い続けた八百万(あまた)の声を、

形なき叫びを拾い、身体を与える。

「言葉」は時に静かに、時に激しく、

その目から、その脳へその魂へと流れ込む。


蒼峰翠は言う。

「その言の葉が受け入れられるかどうかだけ」




苦笑(おか)しな虚構と現実で、彼はただ物語を組み上げ、壊し、また積み上げる。

追記

蒼峰翠は非常に自堕落で怠惰であります。

思い立った時しか書きません。

もしも蒼峰翠の作品をご所望でしたら、

奴の尻をひっぱたいて急かしてやってください。

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