第一話
朝日がカーテンの隙間から部屋に入り込む
気だるい体を起こして、まだ眠たい目をこすりながら朝食の準備にかかる
朝食を作り終えると机の上に置き、新聞を読むと
「ジャック・ザ・リッパー再誕、女性は注意」と書いてあった
「ヤバイ奴がいるな、まぁ俺は大丈夫か男だし…」独り言を言いながら朝食を食べ終わると、作業着に着替え仕事場に降りる
我が家は代々武器屋を営んでおり、その影響で剣術をやらされたり
鍛冶仕事を教えられて今では俺の店になってしまっている
家族は皆、死んでしまった、他の国に武器を売りに行きそのまま山賊に殺されたそうだ、幸い仕事もできたのでそのまま俺は暮らしている
店の前の看板を変えるより先に立派な服装の兵隊が店の前できっちりと整列して此方を睨みつけていた「貴様、ベルフェゴールを所持するアドルフだな」「いかにも俺がアドルフですが」「貴様に武器の引渡しの命が出てる、直ちにベルフェゴールを我々に引き渡せ」「構いませんがあれは俺が見つけたもので俺にしか…」「御託はいいさっさと引き渡せ!!」胸ぐらを掴まれて、だるそうにため息を吐いて、店の中に入ると店の中にある一つの部屋の中に入る其処には一本のクレイモアがある部屋、そしてベルフェゴールの生活する部屋だ、クレイモアを手に取り戻ると店の外に持っていく「これが俺が見つけた名刀ベルフェゴールです、使うものを選ぶのでよく考えてから持った方がいいすよ、兵士殿」「フンッ!!いらぬ世話だ!!」そう言うと強引に俺から取り上げると同時に威勢のいい兵隊は顔面蒼白になった「ひいっ!!」と情けなく声を漏らしクレイモアを地面に落とすとガタガタと震えだした「だから言ったでしょう、使うものを選ぶと…俺が持てるのはコイツに対し恐怖を感じなかったから、そして罪と罰を恐れていないからです…」そう言い震えている兵士を見る興味が無くなってしまう「一旦戻られたらいかがです?それとも俺の見ている世界をもう一度見てみたいのですか?」そう一言、言うと震えている兵士を気遣いながら兵隊達はどこかに行ってしまった
「もう出てきても構わないぜベルフェゴール…」そう言うと何処からともなく、「あいつの顔は傑作だったなぁ…」と声がしてだるそうにしている女が現れた「ようベルフェゴール貰われて言ってくれれば最高だったのにな」
「あんたのような最高の器があるのにかい?」そう言い笑い出す、「まぁ店に入れお前は目立ちすぎるからなぁ」