前世男のお嬢様ですが、せっかく異世界転生したので偶然出会った男の娘王子様を地の果てまで追いかけてみたいと思います。

流川星史郎（ながれかわ　せいしろう）24歳は、東京の路地裏に暮らすホームレス。麻薬を運んで生計を立てていた。デパートの試食コーナーを食い漁ったり、電機屋の大型テレビでテレビ鑑賞をしたりすることが日課。

　ある日、麻薬を運んでいる最中に警察に職質され、捕まるくらいなら死んだほうがマシだと判断した星史郎は、手に持っていた麻薬を大量摂取して自殺する。
　その後死後の世界で、「名もなき審判官」と名乗る人物と出会い、輪廻転生させられそうになるが、予期せぬ事態により記憶を持ったまま異世界に、それもなぜか公爵家のお嬢様「ルナリア・クルシュード」として転生することになる。専属メイドの「リヴェライア・クレセント」のもと、なんやかんやで成長し、10歳を迎えた時、招待され出席した晩餐会で運命の人と出会うことになる。

これは、偶然出会った男の娘王子様を地の果てまで追い回す中身男のお嬢様と、それに付き合わされるメイドの世にも奇妙な冒険の話。