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異常・序

おはようございます。出目金です。文に関しても、物語に関しても初心者です。

何か至らない点がありましたら遠慮なく伝えてください。

特に物語の構成が不安なので指摘してもらえると喜びます。

どうぞよろしくお願いいたします。

「はあ...ダルいなぁ...」

試験なんてのがあるなんて聞いていない。貴族の力で何とかならなかったのか...


今僕は、ヴェルミリオン連邦の魔法騎士学校にいる。当主様から魔法騎士学校への入学を伝えられてから、一か月がたった。クロエに魔法騎士学校のことをある程度調べてもらったが、忘れていたのだろうか、試験のことを何も言われなかった。当主様にも...まあ、言わなくても大丈夫と判断されたのだろうが。


魔法騎士学校。完全実力主義の、学校と呼ぶには血の気が多すぎる場所だ。僕をそんなところにぶち込むなんて当主様も人が悪い。

入学するとき、魔法科か騎士科の二つが選択できる。僕は当然魔法科だ。騎士科は基本属性魔法が発現しなかったか、好き好んで剣をふるう変わり者くらいだ。

...意外と多いな。

この学校にこれといった受験資格などはない。入学することも難しくない。だが、この学校の問題は入学してからだ。

この学校には、ランキング制度とかいう狂った制度がある。二か月に一度、そのランキングで下位5%になったものは問答無用で即退学。本当に狂っている。しかもそのランキングを上げるために、上位の者に決闘を挑める。勝てば上位の者と入れ替わりとなり、負ければ順位が下がる。正直挑まれた側のメリットがカスほどもない。しかも挑まれたら基本断れないと来た。僕は上位になるつもりはないが、一位にでもなってしまったら自主退学も辞さない。まあ、さすがにそんなことはないと思うが。


これから試験が始まる。試験は、筆記と実技の二つだ。どちらとも魔法科か騎士科かで内容が変わる。

...当たり前か。

最初は筆記試験。何も勉強していないが、大丈夫だろうか...


「始め!」

─────────────────────────────────────

...なんだ?あれは。

簡単すぎる。いくら入学するのが簡単だといってもあれはないだろう。

…しかし、魔法のことも何も知らない平民でさえ入学できるのだ。そう考えればあれにも納得できる…気がする。


次に実技。魔法科では四つの項目がある。一つ、二つ目は個人の魔力量、属性の才能の面で計る。まあこれに関してはそこまで結果に影響はない。属性に関しては確認だけだ。三つ、四つ目は魔法の威力、コントロールの技量を計る。こっちが本題だ。正直適当にやってればいいだろう。


はあ…ダルい。

─────────────────────────────────────

「この度はご入学、おめでとうございます。ここでは貴族の地位、権力、栄光は一ミリたりとも届きません。平民の皆さんと対等に、仲良く潰し合ってください。私からは以上です。」


…とんでもないな。ここの校長は。貴族だけに喧嘩を売ってきた。貴族が嫌いなんだろうな。


「おい待て!なんだ今のは!」


おっと、僕と同じことを思ったやつが…


「僕はダレルモン家の長男だぞ!」


いなかったようだな。話を聞かない只の馬鹿だ。こんなやつでも入学できたと考えると、意外と優しいのかもしれない。


「!!!!!!!!!!!!!!」


まだ何か言っている。よくもそんなに文句が出てくるもんだ。一周回って面白いな。

あ、連れていかれた。やっぱり入学できないかもしれない。歴代最速退学でも目指しているのか?


そんなことよりランキングが発表されている。僕は…


二位!?


違う。そんなはずはない。いくらここの入学当初のレベルが低いとはいえ、そんなはずがない。もう一度、じっくり探そう…

─────────────────────────────────────

結局、僕は二位だった。

弱すぎやしないか?だるいな。

誰か手頃な奴に決闘を仕掛けられたときにわざと負けでもしようか…


そうだ、この学校はランキングの順位によってクラスが分けられる。

上からABCDEFGHIJ

…多いな。それだけ入学者が多いということなんだろうが。


僕は当然Aクラスだった。卒業できればいいと思っていたが、初っ端から調子が良すぎる。

仕組まれているんじゃないか?そんなことを疑ってしまうほどだ。


はあ…もうどうにでもなれだ。

授業が始まるのは二週間後。それまで研究でもしていよう…

─────────────────────────────────────

今日から学校生活が始まる。

研究をしていたといっても新しい発見があったとかそんなものじゃない。

でも、クロエが属性魔法を使えて、魔法のことを相当知っていることは新発見といえるか。

僕が当主様に引き取られてからずっと見ていたという。だからばれていたのか。二週間は彼女の視属性魔法を見せてもらった。面白かった。身近に話が通じる相手がいるって最高だな。退屈しない。それに比べて…


「はあ…ダルいなぁ」


「いけませんよ、ノアール様。これから授業なのですから」


「わかってるよ。そんなこと」


わかってるよ。わかってるけど…ダルいじゃないか。

従者がいる生徒は後ろに待機させることになっているが、僕は一番後ろの席である。つまりいつでもクロエと魔法トークができるということだ。これでつまらない授業も少しはマシになるかな。


「席に着け。授業を始めるぞ」


「Aクラスに担任になったエラディウス・ノクスだ。

これからお前たちには順位を争って決闘をし続けてもらうことになるが、相手の名前がわからなければ決闘を仕掛けることができないだろう。なれ合いをしてもらうわけではないが、自己紹介をしてもらう」


「誰からでもいい。準備ができた者から自己紹介していけ」


なれ合いをさせないなら意味がないだろう。名前など調べればすぐわかるだろうに。発言が矛盾していないか?まあ指摘するほどでもない。ダルいし。

指摘しても自己紹介をしなくてもいいとなる訳でもないし。


「では私から。

私の名前はヴァレンティナ・ノクシス。魔法属性は霧属性魔法です。これから卒業までよろしくお願いします。まあ、卒業できるかは知りませんが」


ノクシス…王族か。そんなことよりこの子メンタルすごいな。初っ端から挑発とは…相当自信がありそうだな。


「次は俺だ。名前はルカ。平民だ。魔法属性は火だ。俺より上の奴はいつかぶっ潰してやるから震えて待ってろ!」


威勢がいいな。躾がなっていないんじゃないか?ここは実力主義とは言え最低限の礼節は弁えるべきだろう。俺もいつかあいつに喧嘩吹っ掛けられるのかな…ダルいなあ。

…ん?今睨まれたか?なんだよほんとに。感じよさそうなのに。僕何かしたか?

─────────────────────────────────────

そのあともつまらないテンプレートの自己紹介が進み、ついに最後、僕の番になった。


「はあ…ダルい」


「…ノアール・ヴェイル。よろしく」


なんだ?不満か?皆僕のほうを向いて怪訝な顔をしている。いいだろ。十分だ。


「よし、全員分終わったな。今日の授業は闘技場で個々の実力を確認しよう。言っておくが、これもランキングに影響するのでしっかり励むように」


はあ?マジかよ…手を抜くつもりだったのに…

確認なのにランキングに影響するのかよ…

今日、いったい何度ダルいと思ったかな…この先不安だ…

ここまで読んでくださりありがとうございます。

物語の矛盾や辻褄が合わないところがあればご一報ください。

できる限りミスはないようにしていますが、どうかよろしくお願いします。

次回も楽しんでいただけるよう全力で執筆させていただきます。

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