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世界の転換点・中

おはようございます。出目金です。文に関しても、物語に関しても初心者です。

何か至らない点がありましたら遠慮なく伝えてください。

特に物語の構成が不安なので指摘してもらえると喜びます。

どうぞよろしくお願いいたします。

僕にとって、魔法とは自分自身である。

ほとんどを失った自分に唯一はっきり残った物だからだ。


魔法とは、自分の体内に循環している”魔力”を消費して発動する。魔力は体外、大気中に存在している魔素を変換し、生成される。魔法を使った後には大気中、魔法の行使者の近くに漂う。時間がたった後は大気中に霧散し、風に乗って特定の場所に集まり、結晶となる。なぜそこに集まるのかはまだ解明されていない。一説には世界の中心だとか言われているらしい。


魔法の発動の仕方には大きく分けて三つほどやり方が存在する。

一つ目は完全詠唱。詠唱とは、魔法のイメージを補助する役割がある。魔法を覚えたての初心者がよく使う方法でもある。しかし、難易度が高い魔法を行使するときにも使われる。

二つ目は略式詠唱。完全詠唱の中の、イメージに必要な部分を最低限抜き出して行使する。少し使い慣れた魔法を行使する際によく使用される。ほんの一部分を省略する場合もあるが、ほとんどを省略し、一言で発動させることもある。

三つめは無詠唱。属性魔法や、完璧に極めた魔法を行使する際に使用されることが多い。属性魔法の無詠唱といっても、それなりの難易度はあるもので、難しめの魔法を行使する際には略式詠唱を使用する場合が多い。


魔法の規模は消費した魔力によって制限される。

例えば、自分だけに影響する魔法と一口に言ってもそれがどんな影響か、持続時間によっても変わる。


僕の最大魔力量は莫大に多いというわけでも、過度に少ないということはないらしいが、魔力が底を尽きたことはない。その秘密は、僕の”力”にある。僕の”力”は普段誰にも見せない。というよりも、見えないというほうが正しい。


魔法には属性という大まかな分類がされている。

属性は、過程を無視し、魔法を発動した時、どんなことが起こるかによって分類される。

一般的なものは、火、水、風、土の四つだ。

一般的といっても、発現した例が多いだけで、もっとたくさんの属性がある。

その四属性以外の魔法は俗に希少属性と呼ばれているらしい。希少といっても同じ属性の発現例が少ないだけで、希少属性自体はよくいる。希少属性というだけで喜ぶバカもいるらしいが、理解できない。同じ属性の人間が少ないということは、自分で開拓しなければならないということなのに。

魔法が発現するときの共通点として、自身に適性のある魔法の生み出すことができる現象に触れるというものがある。

火は危険だが、水、風、土は日常生活でよく触れられる。だからこそ発現例が多いのだろう。

例外魔法は例外...ということはなく、一般的な属性と同じく、魔法が生み出すことのできる現象と同じ現象に触れることで発現する。ただしそれは才能があった場合でしかなく、触れても属性魔法が使えない人はごまんといる。

さらに、無属性魔法というものもある。これは属性が発現しなくとも誰でも使える。

魔力をそのまま放出し、それを操り魔法とする。使いこなすためには魔力をコントロールする必要がある。これは一朝一夕で身につくようなものでない。つまり、誰でも使える割に高い技術が求められる。

それに引き換え属性魔法に必要なのは具体的なイメージだけだ。イメージがそのままコントロールとなり、魔法を簡単に発動させることができる。しかし、イメージでコントロールする場合、魔法に行使者の偏見や先入観がどうしても入ってしまう。それがないのが無属性魔法ということで、どちらも一長一短であると僕は考えるが、世間では楽をしたい人が多いらしい。属性魔法一強で、無属性を極める人間は珍しい。


最初に魔法を知ったとき、僕は思った。無属性魔法と”無属性魔法”は何が違うのかということを。

─────────────────────────────────────

”無属性魔法”研究


〇月〇日

僕の魔法が何をできるのかはよく分かった。だがロジックがまるで分らない。ただ魔法を発動させるだけでは何も起きない。僕は試しに近くの花瓶に向かって”無属性魔法”を発動した。


...消えた。

花瓶があったところを触ろうとしても感触がない。見えなくなっているわけじゃあなさそうだ。


…しかしなぜ?


...まあいい。

そんなことは後で解明させればいい。今は何ができるのかだ。

─────────────────────────────────────

”無属性魔法”研究


〇月×日

まだロジックはわからない。だが一つだけ、わかったことがある。

”無属性魔法”を発動させるためには、対象を指定することが必要ということだ。まあそれもイメージで片付く程度だが。

イメージで発動できるということは、僕の”無属性魔法”は属性魔法に分類されるということだ。

これは大きい進展だ!

─────────────────────────────────────

”無属性魔法”研究


□月×日

ひたすら周りの物を消していたが、少しすると戻った。もう一度消すと、別の消したものが出てきてしまう。


少しわかってきたような気がする。

法則性のようなものは見つかったが、なぜそうなるかがわからない。

だが、あと少しのはずだ。きっとそうだ。そうに違いない...

─────────────────────────────────────

”無属性魔法”研究


×月□日

やっとだ。やっと解明できた。”無属性魔法”のロジックが!

長かった...気が狂いそうなほどに...

もうこりごりだ。こんなことは一生やりたくない。やるもんか。

だが、これで僕はもっと高みへ行ける...!

「もう、これ以上...

失わずに済む」

ここまで読んでくださりありがとうございます。

物語の矛盾や辻褄が合わないところがあればご一報ください。

できる限りミスはないようにしていますが、どうかよろしくお願いします。

次回も楽しんでいただけるよう全力で執筆させていただきます。

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