第十九話宣戦布告
第十九話宣戦布告
私たちはアレク先生に呼び出された。
「みんな聞いてくれ、聖者の血涙が盗まれたそうだ。犯人が近くにいるかもしれない、みんなには悪いが課外授業を中止にさせてくれ。みんなの命には代えられない。詳しい話はケント様から聞いてほしい」
私たちが聞いたのは、箝口令が敷かれるような内容だった。
それは聖者の血涙を盗んだ者が、リヴェリエル王国の手の者であり、ソフィーア王女が関わっていると。
話を聞き終えたころお父様から連絡蝶が届いた。
『さっきリヴェリエル王国から宣戦布告を伝える使者が来た。開戦は一週間後の十四時だ。興味が沸いても絶対に国境付近には近づかないでくれよユミナ!! それとこれはリュシオン君には黙っていてくれ、ヴァルスピア帝国からも宣戦布告の使者が我が家に来た、リュシオン君を渡せの要求を俺は受け入れられなかった。そのせいで明後日にでもヴァルスピア帝国から攻撃されてしまう、すまない』
「その連絡蝶って、ラウルさんからだよね。なんて言われたのユミナ」
「ごめんなさい、お父様。リュシオン、これなんだけど」
「リヴェリエル王国が宣戦布告って、それにヴァルスピア帝国まで……サモンのやつ何やってるんだ!!(まさかこれがサモンの言っていたことなのか。何があっても僕はサモンを止めないといけない)」
「今ラウルから連絡蝶が届いたみたいだけど、内容を聞いてもいいかい?」
ケントさんに聞かれた私はお父様に教えていただいた情報をケントさんに伝えた。
「ユミナちゃん教えてくれてありがとう。(ヴァルスピア帝国まで攻めてくるとなると救援が必要になる。要請を出すとすればまずはサルヴェル王国それから…………)」
アレク先生たちに話すと課外授業は中止になり安全のために先生たちが一人一人家まで送り届けることになった。
ガチャ
「「アレク先生、ここまでありがとうございました」」
「当然のことをしただけだ。礼には及ばない」
「君が二人の先生か、いつも二人がお世話になってます。これからも二人をどうかよろしくお願いします」
「頭を上げてくださいラウル様」
「先生この後お茶でも飲まない?」
「お父様アレク先生も忙しいんだから!!」
「お茶ぐらいなら……」
「アレク先生お父様のこと甘く見ちゃだめ、ものすごい長話するんだから!!」
「それは困るな」
「アレク先生、お父様とのお茶は無理でもこれ食べてください」
「ありがとうユミナ」
私はアレク先生にコーヒー豆を渡して帰ってもらった。
「お父様、戦争のことがあるでしょ……私たちに何か手伝えることとかないの?」
「今回ばかりは危ないんだから首を突っ込むな。でもそうだな、自衛手段として訓練をしてくれ(ユミナのことだ何か言わないと絶対好奇心で何かやらかす。それにユミナは俺とクロエの子だ、それなら否が応でも戦場に出されることになる。英雄の子というだけで旗印には充分だ)リュシオンくんもユミナに協力してほしい。ユミナの今後に関わる」
「分かりました。ユミナが戦場に行かないよう行動しますがいいですねラウルさん」
「そうしてくれるとありがたい。俺も出来ることならユミナを戦場には行かせたくない、当然君もなリュシオンくん」
二人が話している内容をだいたいは理解出来た。
「たとえお父様が反対しても私は大切な人が危なくなる前に戦場に出るから!! お父様とお母様(英雄たち)の子供だから、私がいれば士気が上がるんでしょ」
「だとしてもダメだ、ユミナはまだ子供……だろ(俺がユミナに子供だから戦場に出るなと説教できる立場か? 俺だって子供でありながら戦場に出たんだぞ)分かった。だけどなユミナ、危なくなりそうなら絶対逃げろ。約束出来るか?」
「約束出来るよお父様」
「リュシオンくん、ユミナを頼んだ。先生たちにも頼まないとな」
そしてお父様は先生たちに生徒の訓練を実施するよう通達するために連絡蝶を飛ばした。
「二人とも明日から訓練ばかりになって行事があまり出来ないだろうけど我慢してくれ」
この宣戦布告を受けてから当然ながら私たちの生活はガラッと変わることになる。
「リュシオン、これからどうなるんだろうね」
「正直なところ分からない。だけどユミナのことは俺が絶対に護る」
「ありがとうリュシオン。でも私だってリュシオンを護るからね!!」
私とリュシオンは互いに褒め合っていたらお父様が入ってきた。
コンコン……ガチャ
「あのな二人とも仲が良いのは分かるが、もうちょっと声を抑えてくれ」
「「ごめんなさい」」
「二人とも明日も大変だろうから早めに寝ておけよ」
「「おやすみなさい」」
「おやすみな二人とも」
読んでいただきたきありがとうございます!!
更新は出来るときにしますね




