第十八話任務遂行
第十八話任務遂行
「心配で見にきてみれば、二人ともまだ甘いな。さすがは我が子たちというべきか似てきたな。見守りたいのは山々だが、今は我が子の失敗を取り戻す」
戦後ヴァルスピア帝国から独立した国である"リヴェリエル王国"ソフィーア様は王女であり、俺たちが仕えている相手である。
英雄の娘という旗印がソフィーア様の計画には必要不可欠だというのに、二人とも任務を忘れていないだろうな。
だが、聖者の血涙を狙ったのは正解だぞ二人とも!!
それにしてもラッセルのやつが 恋した瞳をしてるの初めて見たな。
さて俺は英雄の娘を狙うとするか、変装変装っと。
ふむふむ……色々揃っている、ものすごく遊びたいっ!!
俺は遊びたい気持ちを抑えながら探していると、英雄の娘と思しき人物を見つけた。
「写真の通りなら、あの娘か。隣の男どこかで見たことがある気がする」
俺が英雄の娘に話しかけようとした時、俺を見るなり隣の男が警戒して英雄の娘を庇った。
「何か用ですか?」
「何の用って後ろの嬢ちゃんと遊ぼうと思ってな。同じ指輪……ねぇ、すまないな坊ちゃん、ちょっと嬢ちゃんを借りてもいいか? 娘が『お姉ちゃんがほしい!!』ってゴネててな嬢ちゃんが娘の理想のお姉ちゃんまんまなんだ」
「だとしても、ダメ……」
「行っちゃダメかなリュシオン? 娘さんに会ってみたいんだけど」
リュシオンってヴァルスピア帝国の……それゃあ聞いたことも見たこともあるわけだ。
なぜ忘れていたんだよ、俺!!
ソフィーア様の計画にちょうどいいな
「心配なら坊ちゃんも一緒にくるかい?」
「ユミナだけに行かせるわけないだろ、心配なんだから」
「今すぐにってわけじゃないから家についたら連絡蝶頂戴」
さてさて後は、二人が聖者の血涙を取ってくれば任務は完了だな。
「よしっ遊ぼう!! 何かお二人のおすすめスポットあるのかい? まだ遊べてないんだ」
二人は色々と教えてくれた。
「お二人さん、ありがとな!!」
俺はさっそく遊ぶことにした。
テクテクテク
「ここが、リュシオンが言っていたお化け屋敷か……広いな、それに雰囲気が良さそうだな!!」
暗視スキル解除っと。
「これでいつも以上に楽しめるはずだ」
一分三十三秒後
「楽しかった。これなら目指せ一分以内クリアだ!!」
その後俺は六十二回やったが最後の三回しかクリアできなかった。
クリア出来たらできたでもっと早くってなってしまったが、我慢した。
さて我が子たちの様子を見に向かうか。
場面はラッセルとテアドアに切り替わる。
この魔力、絶対親父が来ている。
「気づいてると思うが、親父が来ている」
「親父が来てんのか。なあ、あの叫びながらジェットコースターに乗ってるのって親父だよな。なあなあ俺も……」
「あとでな。今は聖者の血涙をだな……いない」
まあ一人で獲りに行くとするか、幸い場所は分かったことだし。
親父がここに来たということは、ザルヴァス公爵がソフィーア様の味方になったのだな。
帝国の現状を変えるため、俺たちはソフィーア様に付き従うのみだ。
たとえどれだけ血が流れようとも。
俺はすぐさま聖者の血涙を獲った。
「ザルだったな」
俺は任務を遂行し、テアドアと親父のもとに向かうと
「「楽しかった」」
二人はそういいながら満面の笑みで駆け寄ってきた。
「これだろ、親父」
「そうだ、これだ。あとは帰るだけだな(恐らくは罠だろうが、今回は乗ってやるとするか)」
俺たちは初恋転移リングを使い帰還した。
一方その頃
「ケント様、予定通り聖者の血涙が盗まれました」
「そうか、魔導士隊は魔力を追跡…………」
この事件が大陸全土を巻き込むことになる戦争の開戦の狼煙となるのだった。
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




