プロローグ 始まりの物語
小説がまとまらない原因の一つである
この話、ちょっとここに書いて
メモさせて下さい。
忘れないように・・・
続きは、先に書いてる奴が終ってから書きます。
コレ、『冒険の書』の第三部なんで。
かつて、この国、カムロスには『道化師』と呼ばれる『悪』が居た。
もっとも、それは「カムロス」として国が出来上がる前の話ではあるのだが・・・。
『道化師』は魔族や人間など、ありとあらゆる種族を交えた大規模な軍団を操り、極悪非道の限りを尽くし、この地に住まう民から色々なものを奪った。
それは食糧であったり、金品などの貴重品であったり、家畜であったり。
時には〝暇潰しに〟という理由のみで、民たちの命さえも奪った。
毎日のように聞こえる何かを破壊する音。
誰かの悲鳴や子供の泣き声・・・。
何より耳障りなのは、それらの音に負けず聞こえる、不気味に、そして楽しそうに嗤う『道化師』の声だ。
「アハ、アハハハッ。良いぞ、愚民ども!もっと啼け!叫べ!我に平伏すがいい!!」
そんな典型的な、使い古されたセリフと共にニタリと歪められる口元。
心底楽しそうな表情を浮かべる『彼』の全身は血に塗れ、長めの艶やかな緑色の髪からは赤が滴った。