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僕と彼女の歪んだ『愛』とその日々  作者: センセイ
第二章
49/50

番外編9.黒木 零①

わたしは、いろいろ()()みたいだった。


『どうして分からないの?』


しらない。


『空気読んでよ』


よめない。


『ちゃんと聞いてる?』


きこえない。


ちゃんと見ようとしても見えないし、聞こうとしても上手く聞こえないから、わたしはつまんなくなって、それをサボりはじめた。


すると、世界がとってもかんたんに見えた。


『にんげん』は、音を出しながらあるく。

『まま』は、いたい。

『そら』は、くらいのとあかるいのがある。


『こんにちは』


……これは?


『だれ?』

『パ……いや、『りく』だよ。』

『りく……』


また新しいのができた。

『りく』は、何だろう。

りくはしゃべる。


『れい、お前は今日から俺のモノね』

『?……うん』

『れいも、誰かをモノにするんだよ』


『りく』は、わたしをモノにするひと。

『わたし』は、だれかをモノにする。


……うん。


『……わかった』


『わたし』についてわかって、うれしいな。

『わたし』って、だれかをモノにするひとなんだ。


『あっ』


わたしがゆかにころんだのを見て、近くのにんげんがしゃべった。


『いちのせれいです』

『……?』


わたしはなにか言おうと思って、教えてもらったことばを言った。

すると、にんげんはふしぎそうなかおをする。


『痛くないの?』

『痛いよ』

『うわ、血が出てるよ』

『ほんとだ……やだなぁ……』


さいしょは、きたなくてやだなと思った。

けど、だんだんわたしがいたいことに気づいて、なみだがでてきてしまった。


……そのひとは、『いちのせりん』というみたい。


『いちのせ』が同じだねって言っていた。


じゃあその『りん』は、何だろう。


『……じゃあ、れいのモノは僕にしてよ』


……『りん』は、わたしのモノになった。




『黒木!』

『……いちのせだよ』

『うわ、また言ってる』


学校は、面倒くさくなったから行かなくなった。

『授業中』はつまんないし、『休み時間』はうざい。


『ダメだよ、れい』


でも、りくはダメだって言う。

仕方ないから、学校に行った。


『えー…黒木!ちゃんと授業を受けなさい!』


でも急に、凄くめんどくさいのが現れた。


『黒木!』


『黒木れい!』


『教科書24ページ!黒木!』


あんまりうるさかったので、私はその人の前に行っておなかを蹴った。


『れい、校長先生を蹴っちゃダメだ』


すると、りくにそう言われて、私は違う学校に行くことになった。


『コネだけどね』

『……コネ?』


そのコネの学校は、ちょっと家から遠くてめんどくさかったけれど、何回か知らない人と練習して、行けるようになった。


……はじめまして。


そのコネの学校で、しきと出会った。

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