表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と彼女の歪んだ『愛』とその日々  作者: センセイ
第二章
47/50

番外編7.一ノ瀬 凜空

俺の人生はいつだって平坦でつまらない。


その中で俺は、『人を意のままにする事』だけが楽しみだった。


『何言ってんの。堕ろすに決まってるでしょ』


俺はその時、それに賛同するつもりだった。


だけどふと、考えてしまった。


今を輝く女優と、俺の子供。

どうなるんだろう。


……まぁ、それはそれは可愛いだろうな。

禁断の恋的なのをさせられるかもしれない。


『ねぇ、』


その日の決断で俺は、『父親』というものになった。


『おとーしゃん!』

『……』


情は湧かなかった。

子供は嫌いだったから。

しかも……男だし。


もったいない。

これじゃ俺の劣化コピーだ。


『親権はあなたなんだからね』

『……分かってるよ』


彼女は金持ちだったから、養育費は気にしないで良かった。

だからこいつの世話は、その金にものを言わせて雇った奴らがしていた。

養子に出しても良かったけれど、……俺の遺伝子だ。

目に届く所で管理しておきたかった。


金ならあるんだし。


『子供が居るみたいなの』


何番目かの女が、ある日そう言った。

この女は貧乏で、いずれこうなるとは思ってたけど……めんどくさい。


……もう一回だけ。


もう一回だけ産ませて、男だったらもう辞めよう。

俺はそう思った。


『いちのせれいです』


2番目の子供は女で、みるみる成長して行った。

ロリコンの趣味はなかったけれど、このまま順調にいけばとうとう面白い事が出来そうだった。

そう……16歳くらいが良い。


『ただいま』


そして俺は、男のガキの出来た女優と籍を入れた。

理由は単純、安定して金が欲しかったから。


……オトすのは簡単だった。

元々、しばらく活動休止しても産んでくれるくらいには、俺に情があったんだから。


『……父さん?』


結婚して、子供とも一緒に暮らすようになってから、俺は初めてちゃんと子供の顔を見た。


……やっぱり劣化コピーだ。


見た目は上出来だけど……魅せる力が無い。

そんなんじゃ、俺のように女優を釣るなんて出来ない。


『……お前、不細工だな』

『えっ……』

『それ閉まっとけよ』

『……』


家に居る時間は暇で退屈だったので、その子供を歪めたりして遊んでいた。


『……』


すると、その子供はすぐに俺の言うことを聞くようになった。

言う事を聞いても褒めてはやらないが、その時は何も言わないでやるだけで、あっという間に素直になった。

……そんなある日、


『父さん、……僕、れいのモノになったから』


子供が言った。


……驚いた。

いつの間にれいのことを知ったんだろう。


『れい、お前は今日から俺のモノね』

『?……うん』

『れいも、誰かをモノにするんだよ』

『……分かった』


俺はあの日の事を思い出す。

まぁ良い、れいは俺のモノなんだから。


『お前らは子供だ!どこにも逃げられない!』


だから、絶対に逃がしてなんてやらない。

俺の思い通りの結果にならない事なんて、あっちゃいけないんだから。


なぁ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ