死にたくない
死にたくないです
だって怖いから
死んだら私の意識はどうなるの?
跡形もなく消えて、何も考えられなくなるのかな
想像するだけで恐ろしい、悍ましい
嫌だなあ、でも避けられない
そう思って夜毎涙を溢しています
けれどもし、私が決して死なないのなら
死んでも無傷で蘇るなら
私は私の頭蓋を、粉々に砕いてみたいな
高いところから飛び降りて、地面のシミになってみたいな
自転車に乗って、全速力で硬い壁にぶつかってみたいな
刃物でこの身体を、ずたずたにしてみたいな
きっととってもすっきりする
きもちよくなれる
楽しくなれる
でも、現実はそうじゃないから
一度してしまえば私はそこで終わってしまう
それは無理だ、受け入れられない
私は臆病だから
死ぬのも、死んだときに誰かが悲しむのも、耐えられない
だから一生、秘めておくしかないのです
逃げたいとき、苛立ったとき、例え頭に過ぎっても
肌に立てた爪を、握りしめた拳を、押し留めなくてはならないのです
正直、苦しいです
時折我慢できなくて、皮膚は破れて血を流すし、脳は揺れて身体をふらつかせる
打ち付けすぎた頭は多分、少し悪くなったかな
親に申し訳なく思う
色んな人にごめんなさいって思う
これはやっちゃいけない行為だって分かってる
ふとした時に、躊躇なく実行に移すのは、私の心が弱いから
こんなことに、救いを求めているから
こうでもしなきゃ、他の人と同じように生きられないから
死にたくないから、笑っていたいから、近くの痛みで紛らわすために
そう言い訳をして、私は今日も私を傷つける
貰い物で、貰い物を傷つける
いつか変われたらなあ、って明日の自分に希望を押し付けて
死ぬ前に、死に怯えなくなるように、強くなれるようにって願いながら、息をしている