水宮のダンジョン・アタック開始
数日、体調を整えた。
明日水宮のダンジョンアタックを開始する。装備を最終確認する。ご飯を1人4食分用意する。布団も2組用意する。汚れても捨てて来ても良いからね。丁寧に一つ一つ確認する。
不安なことは5階層から下に行っていないこと。ボスモンスターの情報がないこと。
ボス部屋で休むことができるのか?
行って見なければ分からない。誰も行ったことないから当たり前か。
人類未踏の場所。確かに冒険心をくすぐる。
明日は頑張るぞ。
9月の下旬早朝、水宮のダンジョン攻略を開始した。
本番は道中のスピードはあまり考え無い事にした。今までやってきたことに矛盾するかもしれないが普通に進んでいけば問題無いと感じている。
それよりも体力と集中力の持続に注意して進んだ。
4階層の終わりまではいつも通り問題なかった。これから初めての5階層だ。
5階層は4階層と変わらなかった。普通の蛟より少し色の濃いタイプ。道中の距離も問題なし。道順も一本道だった。
6階層も変わらなかった。少し拍子抜け。それでも慎重に進んだ。そして7階層に降りる。
水宮のダンジョン7階層。本当にここが最終の階層なのか?違っていたらどうする。進むべきなのか無理してでも帰るのか?不安になってくる。「腹を括れ!」と心の中で鼓舞をする。
右手前方からモンスターが出現。蛟だ。ただ今まで見た蛟より青色が一番濃い。動きも滑らかだ。
それでも丁寧に蒼炎を当てていく。一発で済むから助かっている。これって蒼炎がなければ無理じゃないの?
1刻ほど7階層を進んだ先に高さが5メトルくらいある扉が見えてきた。「ボス部屋だぁ」と心の中で歓喜する。ホッともしていた。扉の前でマジックバックから水筒を出し喉を潤す。ミカと目線を合わせる。2人して頷いた。
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