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夏の終わり
アクロの一軒家に戻って来たときは何かホッとした。もうアクロは僕の帰るところになったのかな?ナギさんにお土産を渡し、道中の話をたくさんした。今度は皆んなで旅行したいと思った。
アクロに着いて次の日の午前中に冒険者ギルドに顔を出し、ギルド長に結末を報告した。そろそろ魔石を納品してくれと軽いプレッシャーをかけられてきた。
数日は穏やかに過ごした。やっぱり半年後から王都の魔法学校に行くことに決めた。少しでも蒼炎の魔法について知りたいと思ったから。
アクロに帰ってからはミカと肌を合わせることが無くなった。やっぱりあれはファイアール公爵家に会うことへのプレッシャーや非日常の旅行が僕とミカを狂わせていたのだろう。
大人の階段を登った夏ももう終わりだ
もうそろそろ秋の季節だ。人間はこうして少しずつ大人になって行くのかな。
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