乗馬の練習
冒険者ギルドに乗馬を習いたいと相談してみたら明日からクラドルが教えてくれる事になった。
クラドルは優しい人だから嬉しいな。
帰宅してリビングにいたミカに声をかける
「明日から少しダンジョンには行かないからね」
「あらどうしたの?」
「乗馬を習ってくるよ」
「それは良いことね。いつ、どこで馬に乗る必要があるかわからないからね。頑張ってね」
「あと、明日からの朝の鍛錬で盾の使い方を教えてね」
やりたいことがまだまだいっぱいあるなぁ。頑張ろう。
次の日の朝、早速盾の使い方を習った。
「アキくん、盾の重要な事は相手の重心をしっかり意識する事よ。受け流す場合には相手の重心を動かしてあげるように盾を動かすと上手くいくの。また受け止める場合には相手の重心に向かって真っ直ぐ盾を押し当てる感じにするのよ。どちらの場合でも自分の重心が安定しているほうが良いのよ。重心が安定しているってことは自分の重心を低くするって事。蛟の場合は受け流す盾の使い方が大切ね」
ミカは実際の盾の動きを丁寧に実践しながら教えてくれた。
ミカとの模擬戦は今日から盾を使ったものに変更した。
まだまだ盾の使い方は難しいな。
朝食を食べてすぐに冒険者ギルドの裏に行った。クラドルさんはすでにいて馬にブラッシングをしていた。
「クラドルさん、おはようございます。今日からご指導お願いします」
「天下のBランク冒険者にそんなに丁寧に話されると照れるなぁ。気楽にやろうね」
「了解しました!」
「それではまずは馬の基本からね。馬に背後から近づくと蹴られる場合があるから注意してね。その他には馬にはこちらの不安や緊張感が伝わるからいつも平常心でいることが大事かな。あとは手綱と鐙を使って馬に指示する方法を教えるね。最後はお尻が痛くなるまで馬に乗れば上手くなるよ」
そういうとクラドルさんは丁寧に教えてくれた。遠乗りするのが上達の早道という事でいきなりウォータール公爵家まで海を見に行く事になった。
気性のおとなしい馬を選んでくれたみたいで僕みたいな初心者でも問題無く馬を操る事ができた。
乗馬は楽しかったけどその日のお風呂ではお尻がヒリヒリした。
乗馬の訓練はその後1週間続けてクラドルさんからお墨付きをもらった。
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