海水浴準備
ベルクがボムズまで戻って対応を考えてアクロまで使者がくるまで20日以上かかるなぁ。
暇だし一度Bランクダンジョンの水宮ダンジョンに入ってみるかな。
えーと、水宮ダンジョンは主に蛟が出現。こいつは竜みたいなもん。15メトルを超える体長で口から切れ味鋭い水流と硬い尻尾の叩き付けと巻き付きだっけか。
15メトルの体長なら【鳳凰の杖】の蒼炎で討伐できるだろ。口からの水流か。ミカの魔法の【障壁】で抑えられるかな?【昇龍の盾】ならどうだろう?なんなら防御力の強い盾の購入も考えるか。
やっぱり強力な遠距離攻撃がある敵は怖いな。こちらが先制出来れば良いけど。さすがに多頭数では出没しないよね。
なんとなく考えていたらナギさんがお使いから帰宅した。手を団扇にしてあおいでいる。
「だいぶ暑い季節になってきたわねぇ」
ナギさんの何気ない一言に僕は閃いた!
「みんなで海行こう!」
「どうしたの?唐突ねぇ」
「せっかく海が近くにあるのに海水浴してないよ。僕がいたボムズは内陸だから、海水浴した事ないんだよね」
リビングにいたミカも僕たちの会話に入る。
「良いわね、海水浴。私は学生時代に友達と行ってたかしら」
「あらミカさんも乗り気ですか。それならウォータール公爵家に聞いてみましょうか。ウォータール公爵家はプライベートビーチを所有してます。アキさんの名前なら借りられると思いますよ」
凄い楽しみになってきた。せっかくだからギルド長や他の職員なんかも誘ってみるか。
軽い気持ちで言ったことが気が付けば大きな事になることがある。まだ僕はBランク冒険者の影響力というものがわかっていなかった。
ナギさんは速攻でギルド長にこの案件を持ち込んでウォータール公爵家所有のプライベートビーチを借り受けてきた。
またその日は冒険者ギルドを1日閉める事になりウォータール公爵家と冒険者ギルド合同での海水浴が決定した。催しとしてはスイカ割りや早食い大会、ビーチフラッグ、ビーチバレー、バーベキューなどが行われることになった。
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