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蒼炎の魔術師

Bランク冒険者を目指し始めて16日目。

いつもどおり沼の主人ダンジョンに行って帰ってきた。

帰宅するとナギさんが飛んできた。


「午前中に冒険者ギルドに行っていたんだけど、アキさんの身元がバレるかも」


あ、やっぱりか。何となくそんな気がした。

ナギさんは続ける。


「昨日、沼の主人ダンジョンでサルファ達のパーティを助けたでしょ。それで助けてもらった奴隷がアキさんが魔法で泥ゴーレムを倒したって報告したみたいなの。水色の髪をしている弱い水魔法じゃ無理だってはじめは信じてもらえなかったみたいだけど、蒼色の炎の魔法だって言ったらそれを聞いていた宗主様が火を司る南の封印守護者のファイアール公爵家に水色の髪色をした子供がいたはずって」


僕は深く息を吐く。うーんどうするか。


「ナギさんはなんでそんなに焦っているんですか?」

「だってアキさん自分がファイアール公爵家って周りに知られたくないって言ってたじゃない」

「そうだね」

「考えればわかるわ。飛び抜けた火の魔法が使えるのならファイアール公爵家に戻されるかもしれないと思って。そしたら自由がなくなる冒険者じゃなくなるもんね。そのためにギルドランクを無茶苦茶なスピードで上げてたんでしょ」

「凄いね。そこまで分かっちゃうか」

「それよりどうするの?ウォータール公爵家からファイアール公爵家にアキさんの情報が流れれば間違いなく連れ戻されるわよ」

「単純に考えればそれより速くB級冒険者になれば冒険者ギルドが守ってくれるでしょ」


ミカが口を挟む


「それは可能なの?」

「計算するとギリギリだね。ここアクロから南方守護地域の中央都市ボムズまで馬車で10日かかる。往復で20日間。ウォータール公爵家からすぐにファイアール公爵家に情報が行くかわからないし、その情報を聞いたファイアール公爵家がすぐに動くかどうかもわからない。ある程度そのあたりで時間がかかればBランク冒険者になるのが間に合うかもしれないね」


ミカは微笑んで口を開く。


「まぁやってみるしかないわね」

「そうだね。駄目なら逃げ出すから問題ないでしょ」


2人に軽く言われたナギが慌てて話し出す。


「そんな!困るのよ!来年の予算は貴方達の魔石量を前提として作成しているんだから!」

「ハハハ。凄いね大人って。僕は気が向いたら他の場所に移るよ」

「だから移られないように便宜を図って居心地を良くしているんでしょ!」

「まぁまずは早期にBランク冒険者になることだね」


話を打ち切って今日の魔石を冒険者ギルドに納品に行く。冒険者ギルドに入ると周りがザワザワとした。【蒼炎の魔術師】って言葉も聞こえる。噂が広がるのは早いと感じた。


【16日目】

昇龍のグリーブ

B級魔石  1個

C級魔石 76個

アキ レベル1UP

ミカ レベル1UP

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― 新着の感想 ―
[一言] ギルドは主人公に依存しすぎ もう最初からファイアール家の権力の及ばない場所までいけば良かったかもね 一々バレないように気を付けるのめんどいし 下手したら国外になるかもしれないけど
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