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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
冒険への飛翔編
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第168話 エピローグ

 王城のダンジョンを4人で出ると騎士団に囲まれた。

 どうやら黄龍が暴れて出てきた時のために待機していたようだ。

 ただ騎士団の人も何が出てくるか知らされていなかったため話の要領を得なかった。


 すぐに謁見の間に連れて行かれた。

 国王陛下は避難してなかったんだ。

 さすがだな。


 謁見の間では軽い挨拶ですませ、王宮の私室に案内された。

 国王陛下はいきなり頭を下げた。


「祖先であるウルフ・リンカイの大願を良くぞ叶えてくれた。封印の守護者である各公爵家もこれで解放される。本当にありがとう」


「いえ、確かに封印の守護者の悲願や、伝説のウルフ・リンカイのパーティの無念を晴らす事も大事でしたけど、この冒険でとても人間的に成長する事ができました。得難い経験が積めて嬉しいくらいです」


「どうしても公爵家が神獣に供物を捧げていた事は公にしにくいものなんだ。この王城に黄龍が封印されていた事も秘密なんでな。大っぴらに褒賞を与えるわけにはいかない。それでも何かできることはないか?」


「王宮の料理人の新作ケーキが良いですかね」


「そんなもので良いのか?」


「陛下! お言葉ですがそんなものとは何ですか! 王宮の料理人が作る新作ケーキは芸術です!」


 陛下との話し合いの結果、1ヶ月に1回、新作ケーキを自宅まで持って来てくれる事になった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 黄龍を倒した事で僕たちのパーティは一度解散になった。

 ヴィア主任とサイドさんは王都魔法研究所に戻った。


 公爵家はガムシャラに血の質を上げる必要が無くなり、安心したようだ。

 母親のスミ・ファイアールが懐妊したと報告があった。

 今までは、供物になるだけだった子供だ。

 今はそれが無い。

 これからはしっかりと子供を育てたいらしい。弟のガンギにはもう誰も期待していないようだ。

 必要ではあったが神獣に供物を捧げる行為の傷はすぐには治らないだろう。

 それでもゆっくりと良い方向になると思う。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 シズカとトウイは仲良くやっているらしい。

 学生生活とダンジョン活動に勤しんでいると聞いた。

 トウイが僕の弟である事を話すべきか悩んでいる今日この頃。

 ファイアール公爵家はどうするつもりなんだろう?


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 僕は王都魔法学校を退学したため、まずはお世話になった人達に挨拶周りをしていた。

 新婚旅行とも言うんだけど。


 僕はミカと各所の挨拶周りを終えて王都に戻って来ていた。

 2人で話し合った結果、これからの拠点はアクロにする事にした。

 ミカが子供が早く欲しいみたいで、ミカと仲の良いナギさんがいるアクロに決めた。

 海水浴もできるし、ウォータール公爵家とも懇意にしてもらってる。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 今は子供とダンジョン探索するのが僕の夢だ。

 リンカイ王国のCランク以上のダンジョンは全て制覇した。

 しかし国は他にもある。ミカの故郷であるカンダス帝国、西の先にあるバガス共和国、南の山脈を越えた先にあるドームス王国などCランクダンジョンはいっぱいある。

 ミカが言うようにクランを作るのも面白そうだ。


まだまだ僕の冒険は続く。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 そういえばミカがやり始めた事がある

僕を主人公にした【蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜】と言う小説を書き始めた。【白狼伝説】をこえる名作を目指すそうだ。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



【蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜】

   終了です。ありがとうございました。

             葉暮銀

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