朝のひととき
鳥の囀りが聞こえる。もうそろそろ朝かなっと思っていると良い匂いがした。
この匂いはミカだ。
一軒家になって部屋に鍵はついていない。ミカに注意しようかと思ったがミカの香りが気持ち良くて声を出すのがもったいなくなってきた。
どうせなら柔らかい感触も味わいたくなって、隣で寝ていたミカに抱きついた。ミカは今回も下着姿だった。下着で寝るのが習慣なのかな?
ミカは軽く声を出したが眠っているようだ。そのままの体勢でいたらミカが抱きついてきた。抱き枕にされてしまった。顔は柔らかな双丘に押し付けられている。
ミカの柔らかさと香りに包まれてドキドキと何故か安心感を感じていた。そのまま気持ち良くウトウト二度寝してしまった。
鼻に衝撃を感じて起きた。ミカが僕の鼻を指で弾いたようだ。横になりながらこちらを見つめるミカが言った。
「おはよう」
「おはようミカ。なんで僕のベッドで寝てるのかな?」
「昨日はお酒を飲んだら寂しくなってね。一人で寝たくなかったの」
「まぁ良いけどね」
「あれ?怒らないの?」
「誰でも寂しくなる時はあるよ。そういう時はしょうがないよね」
「私、これから毎日寂しくなるかも…」
「冗談は良いからダンジョン行く用意をするよ。ほら着替えてきて」
「冗談じゃないんだけどな」
取り敢えずミカに支度をさせて僕はリビングに行った。リビングからは美味しそうな匂いがしている。
「ナギさん、おはようございます」
「おはようございます、アキさん。朝ごはんをしっかり食べてダンジョン探索頑張ってくださいね」
ミカもリビングに来て3人で朝食を食べた。
ナギさんのギルドの仕事は僕たちのサポートになったため、僕たちがダンジョンに潜ってる間にギルドに顔を出すくらいで良いそうだ。
僕たちの帰宅は昨日と同じくらい(未の刻)になると伝えた。昼ご飯には遅い時間になるがナギさんは軽く食べられるものを作ってくれると言われた。至れり尽くせりだ。
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