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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール編
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第89話 壊れたステータスカード!?

 午後の授業は魔法体系概論。

 魔法の4属性の特性を学び、関係性や相性を確認していく。


 火宮のダンジョンでは、ミカが大活躍だった。その一要因は火属性に強い水属性の武器である【昇龍の剣】があるからだろう。


 Bランクダンジョンはまだ風宮のダンジョンと金宮のダンジョンを制覇していない。

 Aランク冒険者になる為には属性の相性を意識する必要があるかも知れない。


 金属性は火属性に弱い。

 これなら装備も焦土の渦ダンジョンで集めた【鳳凰シリーズ】がある。

 金宮のダンジョンは案外いけそうかな?


 風属性は金属性に弱い。

 それなら北の中央都市コンゴ周辺のC級ダンジョンで装備を集めて行けば良いか。


 まずは金宮のダンジョン。その後、風宮のダンジョンの順番が良いか。

 金宮のダンジョンがあるのは北の中央都市コンゴ。北は寒いからできれば夏に行きたい。


 早めにAランク冒険者を目指すとすれば学校が長期休みになる夏休みになるかな。でも夏休みはアクロに行って海水浴がやりたいしな。


 水宮のダンジョンのボス戦では死にかけた。火宮のダンジョンのボス戦では何も出来なかった。

 特に火宮のダンジョンのボス戦では接近戦ができないと駄目な事を痛感した。

 剣術レベルを上げないとな。学校生活が始まって全然朝の鍛錬をやっていない。早速、明日から再開しよう。


 帰宅後、ユリさんにミカの誕生日プレゼントの事を相談した。

 それなら2人でデートして、記念になる物を購入するように勧められる。

 サプライズも良いけど、2人共同じ誕生日なのだから2人でその日を楽しんで、良い思い出にするのもロマンチックっと助言を受けた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 今日は朝から剣術の鍛錬をするため早起きをした。剣術レベルは魔物を倒さなくても鍛錬でも上がる。そのためステータスカードで現在の剣術レベルを確認しようとした。


 マジックバックからステータスカードを取り出してステータスカードを触る。


 反応がない。


 通常、ステータスカードは触るとステータスが文字となって出てくる。

 もう一度、手を離してから触ってみた。


 やっぱりステータスがでない。壊れた!?


 暫し呆然としたがどうしようもない。

 以前、ステータスカードはヴィア主任が開封できない封筒のトリガーの可能性があると言っていた。ヴィア主任に相談してみようか。


 その後、何度もステータスカードを触ったり、振ったりしたけど反応がない。

 朝の鍛錬のやる気も失せてしまった。


 ミカが起きてきてステータスカードについて話したら、やはりヴィア主任に相談したほうが良いといわれた。


 今日はいつもより早めに学校に行く。ホームルームは欠席だ。

 研究所の前に馬車が止まっている。いつものように馬車の窓から顔を出して呼ぶヴィア主任がいた。

 これから王都セントールの郊外まで行き、蒼炎の魔法を使う予定だ。

 丸1日かかるから今日の午後の座学の分は明日の午前中にサイドさんが講義してくれた。

 今日は念のため、研究所の水属性の魔法が使える研究員を8名同行する。馬車3台での移動だ。


 馬車の中でステータスカードを取り出しヴィア主任に見せる。

 以前、ヴィア主任にステータスカードを見せた時があった。僕たちの前ではヴィア主任はステータスカードを絶対触らなかった。年齢がわかると思ったのに。

 今日もヴィア主任はステータスカードを触らず、サイドさんに触らせている。


「確かに以前見た時と違って反応がないな」


 ヴィアさんはサイドさんの横からステータスカードを見てそう言った。


「今朝からそうなんです。最後にステータスカードを触ったのは先月ヴィア主任達にステータスカードを見せた時ですね」


 少し考えてヴィア主任が言った。


「ステータスカードは現在の技術では作れない古代の技術だ。今のところどうしてだかはわからないな。よかったら少し貸してみてくれないか?」


「わかりました。よろしくお願いします」


 取り敢えずステータスカードはヴィア主任に預ける事にした。

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