表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/484

プロローグ2

その日は12歳の誕生日だった。何故か動悸が激しく寝付けなかった。何かが僕を呼んでいる気がする。その時気が付いた。カーテンの隙間から青白い光が漏れてきている。


僕は本館ではなく離れに一人で住んでいる。離れの裏には大木があり、その下には祠が祀られている。その祠が光っているようだ。上着を着て祠を確認に行く。


この祠はいつからあるのか誰も知らない。公爵家の歴史書にも記録がない。相当に強い結界が張ってあり、だれも祠に近づくこともできないものだった。


その祠の扉が現在開いている。恐る恐る近づいていくと祠の中のものが青白く光っている。

結界が解けている!?


魅入られたように祠の中を覗き込む。

そこにはカードが1枚光り輝いていた。手を伸ばしカードに触ると青白い光が身体に流れこみ、呪文が頭に流れてきた。

既にカードは光を放っておらず僕は数分ほど呆然と立ちすくんでいた。


離れの自分の部屋に戻りカードを確認すると文字が記載されていた。


【名前】アキ・ファイアール

【年齢】12歳

【性別】男性

【レベル】5

【HP】35/35

【MP】26/26

【力 】15

【魔力】18

【速さ】13

【体力】12

【魔法】蒼炎


ステータスカード!?

国宝レベルの希少カードじゃないか!

魔法に蒼炎ってある!

もしかしたら魔法が使えるようになった!?

呪文は先程頭に流れ込んできたものなのか?


魔法が使えず散々冷遇されてきた。

それが魔法が使えるようになったかもしれない。嬉しさで身体が震えてくる。

取り敢えず朝になったらダンジョンに入って確認してみよう。

ステータスカードと魔法が使えるならば冒険者活動には最適だ。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

魔法の実験は予想を遥かに超える結果だった。火の魔法のファイアーボールは20セチルほどの赤い玉を打ち出すもの。ゴブリンに当たった場合、火傷を負わす程度だ。それに比べて蒼炎はゴブリンを消し炭にしてしまった。破壊力が違いすぎる。


15歳から家を出て冒険者になる予定だったが、僕が火の魔法を使えることが分かったらどうなる?通常の火の魔法を超えている蒼炎の魔法。無理矢理ファイアールの封印守護者にさせられるかもしれない。


家族に愛情は全くない。今更ファイアールの封印守護者になるつもりもない。魔法が使えるとバレる前に家を出るか。

成人前に放逐するとファイアール家の体裁が悪い。父親が赦すわけがない。それなら家出だな。


12歳になった3日後、僕は貯めていたお金と希望を胸に、リンカイ王国南方守護地域の中央都市ボムズのファイアール家を家出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



― 新着の感想 ―
[気になる点] 語尾の 〜る。が多くて読んでいてとてもテンポが悪い
[良い点] いくら魔法が使えるようになったとはいえ、 12歳で自立しようとするとは行動力あるなぁ おかげでテンポが早くて助かる 家を出る前の3年間を読まされても退屈だからな
[一言] 他にもちょこちょこ見るけど短い文を超分割して一気投稿してポイント稼ぐのやめた方がいいですよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ