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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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ダンジョンの機能の秘密

オウカさんの話を妨げるのはちょっと悪いかなっと思ったが止まらなかった。

僕はドキドキしながら尋ねた。


「すいません。先程から伝説の方の名前が出てくるんですけど、もしかしてガラムさんの名前も出てきたりしますか?」


「アキ殿は先走るのぉ。これはエンバラの長しか知らない話だが、蒼炎の魔法の使い手が現れたのなら話して問題はあるまい。ダンジョンを作ったのはガラム・アイアールとカフェ・ウォータール、後は神獣じゃ」


ダンジョンを作成した!?ガラムとカフェと神獣が作った!?

完全に頭の許容範囲をこえている。

呆然とした僕に分かりやすくオウカさんは説明してくれる。


「魔石のエネルギーや魔法のエネルギー等を使うと、空気中にエネルギーのカスである(しゅう)気が放出されるんじゃ。それは通常微々たる量じゃ。ただその(しゅう)気が集まって、一定の量が溜まると魔物、モンスターが出現するんじゃ。だからダンジョンが無い時代は至る所でモンスターが発生しておったらしい。ただモンスターも害悪だけではない。エネルギーのカスである(しゅう)気から魔石というエネルギーに変えているからな」


エネルギーのカスである(しゅう)気が集まるとモンスターが発生!?

そして(しゅう)気からエネルギーの魔石に変えるのがモンスター!?

オウカさんの説明が続く。


「その事に対策を考えたのが、憎き天才カフェ・ウォータールじゃ。(しゅう)気を吸い込む機能をダンジョンに持たせる事に成功した。金属性の結界術の天才ガラム・アイアールと神獣の手を借りてな。またそのダンジョンにはモンスターを誘因する性質を持たせた。ダンジョンができてからドンドン地上のモンスターはいなくなっていったそうだ」


ダンジョンがエネルギーのカスである(しゅう)気を吸収するのか。

それにしてもダンジョンを作るなんて。

オウカさんの言葉が現実感を感じなくなってきている。それでも説明は続く。


(しゅう)気を吸い込んだダンジョンからはモンスターが発生する。モンスターからはエネルギーの魔石が出る。(しゅう)気の元である死骸はダンジョンに吸収される事になる。その魔石をまた使い(しゅう)気が発生。これをダンジョンが吸い込む。この様なサイクルを確立する事ができた。またダンジョン内で魔法を使うと(しゅう)気の元となるエネルギーを吸収もするな。ダンジョン内での光は(しゅう)気からのエネルギーで賄っているみたいじゃ」


ダンジョンでモンスターの死骸や血、魔法のエネルギーが吸収される事に一定の説明がされているのか?僕はわからなくなってきた。耳に聞こえるオウカさんの声が遠くなってきた。


「ただこのサイクルを回すためにダンジョン内である程度モンスターを倒していかないといけない。その為作られたのが冒険者ギルドじゃ。エネルギーの元である魔石の買い取りをし、ダンジョン活動を安定的にする冒険者を作ることに成功しておる。(しゅう)気の集まりやすいところのダンジョンはダンジョンランクが上がりやすくなるみたいだな」


今度は冒険者ギルドか。確かに魔石の買い取りと販売を独占している。

オウカさんの話が続く。


「ただしBランクダンジョンとAランクダンジョンは違うのじゃ。この2つは試練のダンジョンとして設定されておる。4属性が力を合わせないと制覇は無理と言ってよい」


無理と言ってもBランクダンジョンは僕とミカの2人だけで制覇してるけどな。

オウカさんが真剣な顔で僕に語りかける。


「ソフィア・ウォレールはそれを宿題と言っておったそうな。その宿題は蒼炎の魔法の使い手がやってくれるとな。また自分の宿題を自分の血を引く子孫に託したんじゃ。そのため蒼炎の魔法の使い手のパーティの風属性の仲間はエルフにしてくれないと困るのじゃ」


そして僕の頭はパンクした。

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