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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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誕生日1

家を出て向かったのは王城だ。以前、シズカが言っていたが一部分が一般に公開されている。それに併立されている美術館と博物館に行く予定だ。


王都は広いため、今日は馬車を1日借りた。馬車に乗り込む。

ミカと馬車で2人でいると、ファイアール公爵家から呼ばれてアクロからボムズの移動をした時を思い出す。

僕は顔が赤くなった。

それを見たミカが不思議そうな顔をしていた。


王都には多数の馬車置き場が設置されている。

王城近くの馬車置き場に馬車を置き、そこから王城まで歩いて移動した。


まずは美術館を観て回った。

さすが芸術の都である王都センタールである。

迫力がある絵画や彫刻がたくさん展示されていた。


僕は神話時代を題材にした絵画の前で足を止めた。

多種多様なモンスターと魔物に、それと戦う人々を描いているものだ。


現在、モンスターや魔物はダンジョンにしかいない。

神話時代には普通にモンスターや魔物が外を徘徊していたと言われている。そんなの危ないよね。

何で今はモンスターや魔物はダンジョンにしかいないのだろう?

本当なのかな?俄には信用できないな。まぁ神話の時代だからな。


【白狼伝説】は神話時代の話のため、主人公のウルフは各地域で魔物討伐をする話だ。

僕はこの絵画を観て、【白狼伝説】の舞台はこうだったのかと想像していた。

横で観ていたミカも、「この絵画は【白狼伝説】ね」と言っていた。


その後、博物館に行った。

国宝級の剣や鎧、歴史ある陶器類、古代の解明されていない魔法陣などが、ところ狭しと並んでいる。

王家所有のステータスカードがガラスケースの中に展示されていた。

僕が使っていたステータスカードとは少し形が違っていた。

このステータスカードはまだ使用できるのかな?っと何となく思った。


お昼ご飯は博物館にあるレストランで食べた。

王都名物のパスタ料理を美味しく食べる事ができた。

ミカは終始、笑顔だった。

たぶん僕も笑顔だったと思う。


その後、馬車でセンタールの南側地域に移動した。

商店が多く立ち並ぶ地域だ。

馬車置き場に馬車を止めて街をぶらつく。

ミカとは手を繋いで歩いた。


記念になる物としてはやはりアクセサリーかなって僕は思っていた。

お揃いのペンダントとブレスレットはあるから今日の記念品は指輪と思っていた。


最初に王都で有名なアクセサリーショップに入った。

値段が安くとも金製よりも銀製が好きなため素材は銀製にした。

石を指輪に埋め込む事ができるため、いつもの様に僕は黒色の石、ミカは水色の石を選んだ。

つける指は小指にした。

サイズ直しと石の埋め込みは夕方には出来上がると言われた。


時間潰しのため近くの小物や服などを見て歩いた。

歩き疲れたので休憩のためにお茶を出すお店に入った。

注文したお茶を飲みながらミカは言った。


「去年の誕生日、私は奴隷になった頃。身代金が支払われず、国と家族から捨てられたと感じていた。誰からも必要とされないんだなって思って心を閉ざしたわ」


僕を見つめながらミカが話を続ける。


「それが今年の誕生日は最高な誕生日。私は一生この日の事を忘れない。アキくん、ありがとう」


そう言って素敵な笑顔になるミカ。

綺麗なミカを見て僕は心の中で【白狼伝説】にお礼を言っていた。

【白狼伝説】が無ければまだ僕とミカとの間には薄皮の壁があったかもしれない。

ありがとうウルフ!


愚痴を書いて、すいませんでした。

消去させていただきました。

それではここまで読んでいただいた読者の方、誠にありがとうございます。

どうか温かい心で見守っていただくと嬉しいです。

これからも【蒼炎の魔術師】をよろしくお願いします。

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