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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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ミカ、【白狼伝説】にハマる!

ヴィア主任に言われ、僕は少し考えたがステータスカードを開けて調べる事に同意した。

ステータスカードが反応しなくなってから、もうステータスカードの事は諦めていた。

開けることに同意したのは、少しでも蒼炎の研究に役立つならと考えたからだ。

ヴィア主任は一言「ありがとう」と言った。


ステータスカードの分解は専門知識が必要とのこと。

それでもステータスカードは未知のものだ。どうなるか分からない。

魔道具の専門家に任せる必要がある。外部の専門家に依頼する予定のため、開封は5月末辺りになりそうと言われた。


学校の授業が終わり帰宅した。

ミカに5月19日【無の日】は2人で街に出かけ2人の誕生日を祝おうと誘った。

実は僕はまだミカを誘ってはいなかった。薄皮1枚の壁がある状態では、何か言い出しにくかった。

ミカは僕の提案をとても喜んでくれた。


誕生日までの2週間は特に何もなく日常生活を過ごしていった。

そう言えばサイドさんからは僕の詩的センスが壊滅的とお墨付きをいただいた。

ミカはこの2週間、時間があれば【白狼伝説】を読んでいた。

ミカと徹夜で話し合った時、【白狼伝説】は僕が冒険者になりたいと思った原点だから、是非ミカにも読んで欲しいと僕は熱弁した。

あまり気乗りしてなかったミカだったが、【白狼伝説】を読み始めるとハマってしまったようで何度も読み返している。全5巻の小説なのに既に5周目に入っているようだ。だから面白いと言ったのに。


白狼伝説の主人公のウルフは赤色の髪色をしていて1〜3巻までは通常の火属性の魔法を使用する。4巻以降は魔法の研究成果で髪色が白くなり強い白炎の魔法を操ることになる。

人の髪色が変わると言う事はありえない、また白髪の人がいないと言うことが【白狼伝説】が架空の物語とされている原因だ。


そして5月19日【無の日】になった。

朝の鍛錬で汗を流し、シャワーを浴びて軽い朝食を食べる。

今日は快晴だ。街をぶらつくには最高の天気だ。

思い返せばあれから1年間か。

止まっていた僕の人生が動き出した。

これからどうなっていくのだろう。

向かいの席ではミカがパンを食べていた。

その姿を見て、これからもミカとは一緒だと、安心する気持ちが湧き出てきた。

ミカからはどうしたのと聞かれた。

どうやら僕は微笑んでいたようだ。


朝食後、街に出かける用意をした。今日は全体的にカジュアルにした。

ミカの今日の服装は白のワンピースに麦わら帽子を被っていた。日差しがだいぶ強いからね。

首には水色のチョーカーと水色の石のペンダント。腕には水色のブレスレットをしている。

ペンダントとブレスレットは以前ボムズでお揃いで買ったアクセサリーだ。

僕もペンダントとブレスレットを身につけた。


僕、今日で13歳。ミカ、今日で20歳。楽しい1日にしようと思い、僕は自宅のドアを開けた。

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