徹夜明けの1日
ホームルームが終わり、ミカと合流した。
今朝のミカは何か吹っ切れたようにとても明るかった。雰囲気が全く違う。
たぶんミカはまた孤独になるのが怖かったんだと思う。
それが僕に対しての過剰な依存になったのだと感じる。
ずっと孤独になる不安は無くならないと思う。
だけど僕と冒険を楽しむと言う目的を再確認して、前向きに変わってくれたように思った。
僕に対するミカの口調、態度も変わった。
ミカ自身が言っていたが、卑屈さが無くなっている。
今の僕とミカとの会話は友達のようだ。
そうだ、これこそが冒険者のパートナーだ。
ヴィア研究室のドアを開ける。
眠そうなヴィア主任とサイドさんが明るく僕たちを迎えてくれる。
確かにまだ僕はクラスで友達がいない。居場所が無いともいう。でもここには確かに僕の居場所があった。
ヴィア主任とサイドさんを見ていて、僕は充足感を感じていた。
お昼は学校の食堂で食べて、僕は午後の授業をクラスで受けた。
その間にミカは食材の買い出しに行った。
今日の晩御飯はミカと僕の2人で作る予定だ。
夕方、2人で料理した。王都名物のパスタだ。
肉と野菜を炒め、簡単な調味料で味を整える。茹であがったパスタにそれをかける。
2人で作った料理は最高だった。
味はユリさんには負けるけど。
お風呂上がりのフルーツジュースを飲んだ。
今日は徹夜で活動していた。
もう瞼が重い。
だけどまだミカと離れたくない。
強くそう思った。
ミカも僕と同じ思いだったと思う。
その夜、僕のベッドで2人で寝た。
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