冒険者のパートナー
リビングにはミカがいた。
何もしないでただ座っていた。
僕に気が付いたミカは笑顔を見せてくれた。
とても儚い笑顔だった。
僕はミカにまず謝った。謝られたミカはキョトンとしていた。
まずは僕の話を聞いて欲しいとミカに言って僕は喋り出した。
蒼炎の使用の事で話し合ってから、ミカと薄皮一枚の壁を感じている話。最近、僕が感じていた感情。今日の自己嫌悪に陥っていた感情についても話した。奴隷や従者で無くミカは冒険者のパートナーと思っていると素直に全部話した。
そしてミカの目を見て僕はミカに問う。
「僕は冒険者でいろいろ楽しいことをしたいんだよ。そしてミカは僕に必要な人だ。これからも冒険者のパートナーとして一緒に楽しんでくれないか?」
2度目の冒険への誘いだ。
そして僕は右手をミカの前に差し出す。
ミカはその手を見て左腕の上腕部をさする。
そして口を開く。
「腕の隷属紋から熱い感情が流れてきてる。私の好きな感情よ。これだからアキくんの奴隷はやめられないわ。いや奴隷は形だけね。従者も特に気にしない。いつの間にか、私は奴隷と従者という立場に引きずられていたのかもしれない。卑屈で臆病になってたみたい。私はアキくんの冒険者のパートナー。是非一緒に冒険を楽しみたいわ」
そう言って僕の右手を握り締めてくれた。
僕とミカは今までの溝を埋めるように話し合った。冒険者としてやりたい事や行きたい場所、好きな事や嫌いな事、これからの鍛錬方針なんかも話した。
気が付いたら夜が明けていた。
自分がやってしまっているんですが誤字、脱字が多いですね。
スマホで書いている弊害ですね。
誤字、脱字報告をしていただいている方、ありがとうございます。
助かっています。
星をいただけると励みになります。面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!





