ヴィア主任の言い分
誤字、脱字が多くてすいません。スマホで書いているため入力ミスが多くなってしまいます。ご不快な方も多いかと思います。誠に申し訳ございません。
僕はヴィア主任の言葉を聞いて一瞬何を言っているのか分からなかった。
まるでご飯を食べる時に「いただきます」を言うような雰囲気だった。
僕が呆けているとヴィア主任がもう一度、話し出す。
「なんだ聞こえなかったか?私を君の奴隷にしてくれと頼んでいるんだよ」
やっぱり間違ってなかった。
ヴィア主任が僕の奴隷!?
焦って僕は言葉を返す。
「何を言ってるんですか!何で僕がヴィア主任を奴隷にしないと駄目なんですか!畏れ多いです!」
ヴィア主任は僕の顔を見てため息を吐いた。
そして口を開く。
「前にも言ったがアキくん、君は少し頭の回転に問題があるようだ。何を今まで聞いていたんだ。ミカくんの話を聞けば、その結論にしかならないだろ。呆れてものも言えないよ」
ヴィア主任は出来の悪い生徒を諭すように話す。
僕は思い直すように話し出す。
「いや、理由はヴィア主任も隷属紋から蒼炎の感情を感じられるか試すためなんですよね。それは何となく分かりますけど、奴隷ですよ!何でそんな簡単に奴隷になれるんです!」
ヴィア主任は驚いた表情で僕をみる。
そして冷静な声を出す。
「なんだ、しっかり理解しているでは無いか。それなら私が君の奴隷になるのは当たり前だろ。ちょっと奴隷になるだけなんだから問題ないだろ。君は奴隷反対論者ではないんだろ?ミカくんがいるからな」
確かに僕はミカを奴隷にしている。奴隷反対論者でもない。でもそれとこれとは別の問題だ。
「僕は名誉の問題を言っているんです。奴隷になったら記録に残ります。ずっと残るんですよ」
「まさか君から名誉の話が出るとは思わなかったよ。君は公爵家から家出した時、貴族という事を隠して平民として冒険者活動をしていたじゃないか。Bランク冒険者になり、ファイアール家の息子を隠さなくなり、貴族ばかりの王都魔法学校に通って、階級制度に毒されてきたのではないのか?」
そうなのか?何か違うような気がするけど…。
ヴィア主任の言葉は続く。
「どうして君は公爵家から家出をした時に貴族である事を隠すような事をしたんだ。貴族と言う名誉を穢しているとは思わないかね」
何か違うけど、反論できない。
僕は取り敢えず言葉を返した。
「貴族を隠したのは冒険者活動をしたかったからです。貴族と分かれば実家に情報がいって連れ戻されると思ったからです」
僕は弱い声で言った。
僕を馬鹿にした顔を見せるヴィア主任が構わず畳み掛けてきた。
「君は冒険者活動をしたかったため名誉ある公爵家の身分を隠した。私は蒼炎の研究のため奴隷の地位になる。何が違うんだい?」
上手いこと言い包められそうになる僕。
その時ミカが叫んだ!
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