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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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隷属紋の効果

ランキングが上がり閲覧者が増加して嬉しいです。

それに伴い言葉のキツい感想が増えてきました。

誠に申し訳ございませんが、豆腐メンタルのためお手柔らかにお願いいたします。

あくまでも素人が書いている小説です。その辺りをご了承していただければ幸いです。

最初の蒼炎の魔法を撃ち終わり振り返ると、ミカが涙を流している事に気がついた。

僕は慌ててミカに近づき声をかける。


「どうしたミカ!何かあったか!」


首を横に振るミカ。

何て表現して良い表情なんだろう。喜びでも悲しみでも怒りでも楽しみでもない。近い表情としては無表情なんだろうけど、それとも違う不思議な表情で涙を流すミカだった。

そんなミカが口を開いた。


「ごめんなさい。アキくん。私が本当に馬鹿だった。アキくんの言っていた事は本当なのね。私も今分かったわ」


急に謝られて直ぐに反応ができない僕に、ミカは静かに語り出した。


「今撃った蒼炎の魔法の感情が、アキくんを通して私にも感じられたの。蒼炎の魔法が回転している時、アキくんとても喜んだでしょう。隷属紋を通して、その感情を感じたの。その後、今度はアキくんの想いに応えるような蒼炎の感情を感じたわ。ちょっとびっくりしたわ。でもあの感情は確かに蒼炎のものだと確信した。蒼炎はとても楽しそうだった。アキくんも嬉しそうだった。2人で遊んでいるみたいな感情を感じた。私は蒼炎の感情を感じてわかったわ。アレはアキくんを害するものでは無いって。頭では無く心で理解できたの」


隷属紋を通して、僕と蒼炎の感情が伝わった?

そんな事あるの?

そう僕が思っていると、話を聞いていたヴィア主任がミカに詰め寄った。


「ミカくん!それは本当か!本当に隷属紋を通して蒼炎の感情を感じたのか!」


ミカは静かに頷く。そして口を開く。


「本当です。確かにあれは蒼炎の感情です。証明しろと言われたら困りますけど、私は確信しています」


思考を纏めている様子のヴィア主任。

少し経って話し出す。


「確かに隷属紋には、相性の良い奴隷や忠誠心が高まった奴隷には、主人の感情が伝わると言われている。実際、そういう事例が報告されている。ただ隷属の魔法は古代からの魔法で4属性に当て嵌まらなくてな。解明されていない部分が殆どなんだよ」


4属性以外の魔法?そんなの授業の魔法体系概論で習っていない。

僕は口を挟む。


「隷属の魔法は4属性以外なんですか?それは初めて聞きました」


ヴィア主任が答えてくれる。


「あぁ、アキくんはまだ1回生だから習ってないのだろう。確か2回生か3回生辺りで教わるはずだ。隷属の呪文の【縛鎖荊】は起動の句も無くてな。魔法陣と併用するんだが、その魔法陣に起動の句が組み込まれているんじゃ無いかと言われている。主人になる人が魔法陣に血を垂らす行為が起動の句なんじゃないかって。使える人の髪色もマチマチなんだよ。一応遺伝されるとは言われているけどな。私の専門ではないから一般的な知識でしか無いけどな」


【縛鎖荊】はミカを購入した時に魔法陣に血を垂らした後に使用を見ていたな。さすがに呪文の文言は覚えてないや。

僕の質問に答えてたヴィア主任は言葉を続ける。


「隷属魔法には確かに主人の感情が伝わる働きはあるみたいだ。主人の感情が分かった方が奴隷としては助かるからな。それは魔法陣に組み込まれていると考えられているが、それも解明されてないんだよ」


また考え事を始めたヴィア主任。

少し経ってからミカをみて話しかける。


「ミカくん、確かに奴隷紋を通じて、アキくんと蒼炎の感情が伝わったのだな。君はその事は確信しているんだな」


「確かに間違いないです。私は確信してます」


そのミカの言葉を聞いてヴィア主任は僕を見て、それが当たり前のような口調で話す。


「アキくん、私を君の奴隷にしてくれ」

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― 新着の感想 ―
[一言] お疲れ様です。 時間が有りましたら続編期待です♪ とても面白く、また、最初から読みます。 次回作も楽しみ〜。ありがとうございます。
[一言] 率直な豆腐メンタル宣言に笑ってしまった。 私の感想も含め、見たくない批判的な感想はブロック処理されることをおすすめします。 読者に自由に感想を語る権利があるのと同時に、作者にも見たくない…
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