ボス部屋への道中
オークダンジョンの3FまではMAPを見なくても問題ない。散発的に見かけるオークの集団を蒼炎で片っ端から瞬殺する。
オークは簡単な皮の鎧や剣などを装備している時もあるけど蒼炎の後には全て灰になっている。鼻歌まじりに3階に着いた。
MAPを見ながら4階を目指す。寄り道をしなくても4階に向かう階段まで3キロルほどの距離がある。道中でオークを倒しながら行くので結構時間がかかる。
そうは言っても出てくる魔物はオークのみ。曲がり角などに注意すれば危なげなく進むことができる。
夜の時間帯と言っても他の冒険者が全くいないわけでは無い。そういう場合は回り道をして先に進んだ。
4階に降りる階段の前で水筒を出し喉を潤す。MAPを再確認してボス部屋までの道順を頭に入れた。結構距離がある。最短距離で5キロルくらいだろうか。道中にオークが出没するだろうけどMPは問題無く足りている。このまま進んで問題はないな。小休止を切り上げ出発する。
4階の魔物もオークばかり。オークダンジョンの異名は伊達ではない。1〜2階は3〜6匹の集団だが、3〜4階は5〜8匹の集団が多い。まぁ蒼炎一発で済むから問題は無いけど。
呆れた顔でミカがこちらを見る
「分かっていたけどオークソルジャーやオークロードも一発なのね…」
「??なにそれ??」
「筋肉質のオークやひと回り身体の大きなオークがいたでしょ。筋肉質なのがオークソルジャー、ひと回り身体の大きなオークがオークロードよ」
「そうなんだ。気が付かずに倒していたよ」
「オークソルジャーやオークロードは通常のオークよりスピード、パワー、耐久力が格段に上なの。おまけに集団の指揮も取るし倒すのが大変なのよ。そして最悪なのがオークと同じEランク魔石にしかならないから。倒すのが大変で得るものが普通のオークと同じだからオークダンジョンの4階は人気がないんでしょうね」
「ミカは良く知ってるね」
「帝国騎士団にいた時に【果ての森】でモンスター討伐をしていたからね。オークソルジャーとオークロードは討伐経験があるわよ。オークなら一対一で倒せるけど、ソルジャーとロードは数名で囲んで倒すしかないかな」
「取り敢えず格上のオークが出没してるってわけだね。今まで以上に索敵に注意していこうか」
そういいながらも蒼炎一発で灰になる集団。問題無くボス部屋の前に到達した。
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