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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
235/484

どす黒い芝生

縛り上げた賊は6名。

ポーションで治療しても切られた足は戻ってこない。ただ傷口が塞がるため血は止まっている。

切られた足が6本、そこに縄で縛られた黒装束の人が6名。血の海の中にいる。

治療と縛り上げる時に気が付いたが気絶している人が2名いた。

4名は意識はあるようだが誰も話さない。

結構、地獄絵図だ。


王都センタールの治安活動は騎士団が行っているけど、第二だったか第三だったか分からない。興味が無いとこんなものだ。

僕はミカに「返り血を落としてくれば」と言ったが、ミカは「騎士団が来るまでアキくんをなるべく1人にしたくない」と言った。

なかなか重たい空気が流れている。


逃げていった2人のうちの1人が魔法を使っている。ウインドカッターだ。風属性の魔法使いになる。

魔法が使える冒険者は稀だ。魔法を使えるのは殆どが貴族である。

確かにこの王都で風属性の魔法が使える人は結構いる。王国魔法学校とその卒業者が多くいるからだ。

それでもさすがにこの襲撃に関わっているのは、ギルド長のビングス・エアードだろうなと僕は思った。


しばらく待つと隣の家の住民が騎士団を10名連れてきた。騎士団の方はミカを見た時にギョッとしていた。


縛られていた6名は歩けないため、運ぶ為に馬車が用意された。足6本も持って行ってくれた。この後、尋問してくれるそうだ。

騎士団の方は戦闘現場を確認してた。ミカと僕はこれから事情を聞かれるそうだ。


騎士団の方に頼んでミカの返り血を落とすため事情を聞くのを待ってもらった。ミカの髪は返り血でバリバリになっていた。


騎士団の方には取り敢えず、今日の深夜に起こった内容を説明した。

心当たりを聞かれたが今までの経緯を話して良いか、僕は判断が付かなかった。僕は聞き取りをしてくれている騎士の方に「心当たりはありますが話したほうが良いのか分からないため、僕が信頼している大人に相談してから決めて良いですか?」と聞いた。


騎士の人は魔法が使われている事から、貴族案件の事件と感じたようだ。いろいろな思惑が存在する貴族の関係。慎重な捜査が必要になる。

騎士の人は僕の申し出を了承してくれた。

信頼できる大人と相談が済み次第、第二騎士団の詰所に僕とミカで伺う約束をした。


騎士団が詰所に戻った。

空は日が登っていた。

芝生にぶちまけられた血がどす黒くなっていた。

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