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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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勝ち誇るヴィア主任

「もうビングス・エアードは破裂寸前だよ。あとはこちらから少し力を加えれば破滅するね。ただ破滅する人間は自暴自棄になるからそれも注意しないとね。考えないといけないのは、パメラって女性と暴行の証言をしようとしていた3人の男性冒険者だね。ビングス・エアードが手足の様に使っているようだ」


ヴィア主任からは優しいオーラが出ているように感じる。ヴィア主任の柔らかい声が響く。


「パメラの行動は怪し過ぎるね。何回か君達の家の周辺を(うかが)っていた疑念があるんだろ。また出頭要請をしに来た時は、君達が不在にしている時に来て家に上がり込んでいる。家に上がり込めれば、トイレを借りると偽って侵入経路の確認なんかはすぐ出来る。強盗の下見だね。君達の自宅に押し入って、君達に危害を加えたり、高価な装備を盗み出す可能性がある。実行するにはちょうど良いことに、君達といざこざになった3人の男性冒険者がいるだろ」


ヴィア主任の言葉からはずっと僕に向かって「私を信用しろ!安心して良いんだ」って感情がずっと伝わってくる。

ヴィア主任の想いを乗せた言葉が続いていく。


「まずは相手の自暴自棄でこちらが怪我をするのはいただけない。守りを固める必要がある。攻撃を仕掛ける方は、弱い所を攻めるのが鉄則だ。君達の身近な存在で弱い所、ユリくんがそれに当たる。当然ユリくんを守れる体制が必要だ。アキくんとミカくんは魔法が使えなくても問題ない強さがある。しかし寝ているところに自宅を襲撃されると危険だ。やる事はユリくんを守れる体制を作ること。後は自宅の防犯力を上げる事だ」


やる事がわかった。早速取り掛かろう。

僕を見てヴィア主任はニヤリと笑って話した。


「その体制ができ次第、本部からギルド長に対して君達の出頭命令を無効にさせる。これはまだ任意出頭の期限が2週間だから時間に余裕があるね。まぁこちらの準備ができれば、すぐやるけどね。その後、本部の査察を入れてビングス・エアードを失脚させる。あとは新しいギルド長が就任するだけだ。だいたいこんなもんだな。アキくん、これでも王都から移動する必要があるかね?」


ヴィア主任は勝ち誇った顔を僕に向けた。

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