冒険者ギルド本部
綺麗なヴィア主任を見てミカは驚いていた。
ヴィア主任はソファに座り大きな息を一つついた。
ヴィアさんはサイドさんにお茶を入れるようにお願いし、ぼくとミカを見て話し始めた。
「君たち2人には言いたい事がたくさんあるがまずは気になっていると思うからここまで分かった情報から話そう」
そう言って出掛ける時に持っていった鞄から資料を出した。
「まずは確認だ。冒険者ギルドは他の国にも存在している多国間ギルドだ。そして全ての冒険者ギルドでは同じ決まりを作っている。そう言った決まりを作るのが冒険者ギルド本部になる。冒険者ギルド本部はまずここ王国センタールにあるんだ」
それは知らなかった。冒険者ギルド本部かぁ。冒険者ギルドの総本山って感じかな。
ヴィア主任が話を続ける。
「冒険者ギルド本部は各地域の管理職の人事権を掌握している。ここ冒険者ギルドセンタール支部のギルド長も冒険者ギルド本部が誰になるか決定している。ギルド長のビングス・エアードも本部で決められた人事だ。人事権があると言うことは監査権や懲戒権も持っている。ここまでは良いか?」
ギルド長の上司にあたるのが本部って事だね。
僕たちが頷くとヴィア主任は口を開いた。
「まぁここのギルド長がどんな立場かわかってもらえれば問題ない。それでは本題だ。ギルド長であるビングス・エアードが君達に出頭命令を出して呼び出そうとしているのは懲罰のためだ」
冒険者ギルドから距離を取っているのにな。
僕は理不尽に感じた。
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