ボサボサ頭のヴィア主任
学校には1人で行った。ヴィア研究室に行くとサイドさんがミカの事を聞いてきた。
サイドさんに聞かせる話ではないとは思ったが、僕たちが王都から逃げ出す事を考えたら話す事に決めた。いきなりいなくなったら悪いもんね。
王都に来てからの経緯をサイドさんに話した。話していて分かった。Bランク冒険者になって僕は一定の権力を得た。でもそれは冒険者ギルドがあってのものだ。今回はその冒険者ギルドが相手だ。つまり権力が通じない。
僕の話を聞いたサイドさんは少し考えてから僕に話をした。
「そうだね。まずは情報が必要だね。この話をヴィア主任に話して良いかな?」
別にヴィア主任にも話そうと思っていたから僕は頷いた。
サイドさんは僕に笑顔で言った。
「アキくんはこれから分かると思うよ。長老って言われている意味を」
そう言って椅子から立ち上がりヴィア主任を起こしに行った。
ボサボサの髪でボヤきながらヴィアさんが研究室の奥から現れた。
「私の研究に対しての一大事って言ってまで、私の至極の睡眠を邪魔したんだぞ。もし違かったら分かっているんだろうなサイド」
そうヴィアさんは言って不機嫌そうに椅子に座る。
サイドさんが僕を見ながらウインクして言った。
「さぁアキくん、先程僕に話してくれた内容をヴィア主任に話してごらん」
僕はサイドさんに話した内容と同じことを話した。
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