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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
201/484

歓喜の感情の爆発!!

南門を抜けて城壁外の市街地を抜ける。

途中からボムズ行きの街道とは違う道を進んだ。

どんどん道が悪くなるし狭くなる。

馬車で行けるところまで行ってそこからは徒歩となった。

林の中の山道を歩く。


半刻(1時間)ほど歩くと視界が広がってきた。

軽い丘の頂上に着いた。

とても開けた場所だ。

周りには燃えるような木はない。

下は土だ。

確かにこれだけ広ければ周りに迷惑はかけないだろう。


まずは一息ついて水筒の水を飲む。

落ち着いたところで、サイドさんが蒼炎を当てる的を準備する。


ヴィア主任が僕に説明をする。


「念のため距離はしっかりとる。入試の時の蒼炎は半径25メトルくらいだ。50メトル離れて蒼炎を撃って見てくれ」


的の準備ができてサイドさんがこちらに戻ってきた。

同行してきた研究員は万が一に備えて僕の後ろに控えている。


ヴィア主任の声が上がる。


「よし!それではこれから蒼炎のダンジョン外使用の研究を開始する。アキくん、よろしく頼むぞ!」


僕はその言葉に頷き、蒼炎の呪文の詠唱を始めた。


【焔の真理、】

その刹那感じた。蒼炎が喜んでいる!


【全てを燃やし尽くす業火、】

蒼炎の喜びが膨らんでいく!


【蒼炎!】

蒼炎の歓喜の感情が爆発した!


直径20セチルほどの蒼い玉が的に向かって一直線に向かう。

着弾!


蒼炎は的の中心に当たると、そこから光が広がって行く。

半径3メトルを超えても拡大する。


やはり25メトルくらいになるのか?っと思っていたら半径8メトルくらいで蒼炎の大きさは止まっていた。


今日の蒼炎は笑っていた。確かにそう感じる。楽しそうだ。

横では真剣な顔で蒼炎を観ているヴィア主任。

1分ほど経っても蒼炎は燃えていた。

ヴィア主任が待機していた研究員に水魔法の対処の指示を出した。


僕は口を開いた。


「ヴィア主任、大丈夫ですよ。もう少しで蒼炎は消えます」


その言葉を言って、直ぐに蒼炎は蒼い炎が白い炎に変わり、しばらくすると赤い炎に変わった。球体の形が崩れてきた。

残ったのは的から半径8メトルくらいの半球体の穴だった。

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