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プロローグ1

リンカイ王国南方Gランクダンジョン。


正面には3匹のゴブリン。距離は30メトル程度。身長は90セチルほどで小さな子供程度。汚い布切れを身体に巻いている。まだこちらの存在に気がつかれていない。先手必勝、魔法が使えるか試してやる。


【焔の真理、全てを燃やし尽くす業火、蒼炎!】


直径20セチルほどの蒼い炎玉が左手より発射され、真ん中にいるゴブリンの胸に命中した。真ん中のゴブリンは白い灰になり崩れ落ちる。両隣にいたゴブリンは余波を受けて黒焦げになった。


魔法の威力に呆然となった。完全にオーバーキルだった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


僕はアキ・ファイアール。リンカイ王国のファイアール公爵の長男として生まれた。

しかし産まれた瞬間から後継からは外され、いないものとして育てられた。


その理由はただ一つ。水色の髪色のせいだった。

魔力には色があり、ファイアールは火を司る家。火の適性があればあるほど髪の色は真っ赤になる。父親のシンギ・ファイアール、母親のスミ・ファイアール、共に真紅の髪である。


ファイアール公爵家はリンカイ王国の南の封印守護者としての任を代々受け継いでいる。南の封印は火を司る。火の適性が無い嫡男には何の価値もなかった。

一応10歳の時に火魔法を習ったが全く発動しなかった。


現在ファイアールの後継は2歳年下の弟であるガンギ・ファイアールが擁立されている。家族と最後に会話したのがいつかはもう覚えていない。


強い魔法は血を選別してきた貴族しか使えない。冒険者のほとんどは平民だ。冒険者になる上で魔法が使えないのはそれほどマイナスではない。


小さいころ絵本を読んだ。冒険者が主人公で仲間と共に活躍する話。僕は冒険者に憧れた。

冒険者になって世界各地のダンジョンを巡りたいと強く思った。自由にこの世界を楽しみたい。成人の15歳になったら冒険者になる予定だった。あの出来事が起こるまで…。

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― 新着の感想 ―
[一言] とても良かったです。 ボリュームもちょうど良く楽しく読まさせて頂きました。 是非次回作も期待しています。
[一言] 一応10歳の時に火魔法を習ったが全く発動しなかった 火魔法が使えないのが火の封印に影響するかは知らんけど、影響するならしょうがない気もする 主人公は炎?蒼炎?魔法でなんとかなっても次が困る…
[良い点] この短期間でここまでの更新の早さ [気になる点] 強いて言えば続きが気になった [一言] 面白かった
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