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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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ヴィア主任の暴走モード

休みの明けた4月14日の朝はなかなか起きられなかった。学校生活が始まって1週間。まだ慣れていないのかな?

重い身体を起こして着替えをしていく。


実は僕とミカは誕生日が5月19日で一緒だ。何かミカに内緒でプレゼントを用意したいが外出の時はほとんど一緒にいるため現在どうしようか悩んでいる。僕は個人的に人の誕生日を祝った事がない。祝う人が周りにいなかったせいでもある。ミカと会って初めての誕生日。何かしたいと思っている。


結論が出ないまま登校する。朝のホームルームに出席してヴィア研究室に行く。扉をノックすると勢い良くボサボサ頭のヴィア主任が出て来て言った。


「アキくん、待ってたぞ!早く準備をするんだ!サイド、何してる!馬車の手配をしろ!」


何事かと思っていたら、呆れた表情のサイドさんが現れ、ヴィア主任に言った。


「落ち着いてくださいヴィア主任。今日は無理ですよ。明日にしましょう。細かい準備も必要ですし、アキくんの学校にも申請しないとダメですから」


サイドさんに言われたヴィア主任は少しだけ気落ちした表情をしたが、すぐに僕に向かって話し始めた。


「アキくん!前から申請していたダンジョン外での蒼炎の魔法を使った研究の許可が下りたんだよ!今日はダメだが明日は実験をしに郊外に行くぞ!こうしてはいられない!明日の実験の準備をしないとな!アキくんも明日は体調不良で休んだらダメだからな!」


そう言って研究室の奥にヴィア主任は消えていった。

サイドさんが申し訳無さそうに僕に言った。


「ごめんね。朝1番で許可申請が下りた連絡があってね。あぁなったヴィア主任はどうにもならないね。今日も僕が魔法実技の授業をするから許してね」


「問題ないですよ。サイドさんの講義は面白いですから」


「そう言ってくれると助かるよ」


いつも講義に使っている机に移動してサイドさんの講義が始まった。

ミカは少し離れたところで、サイドさんから渡された金属性魔法の資料を読んでいた。


結界の魔法はやはり高度な知識も必要で一朝一夕では使えないとサイドさんが言っていた。

結界の魔法は魔法ではあるが魔法陣との併用が欠かせない。この魔法陣は術者の魔力が篭ったものでないと結界が発動しないため、自分で作成しないとダメとのこと。

魔法陣の知識も必要になるのが結界の魔法だそうだ。


その日のサイドさんの講義は呪文の文言についてだった。覚えることがたくさんあり、新魔法の開発はまだまだ大変な道のりだった。

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