王都の魔道具屋
次の日は朝からダンジョンに蒼炎を撃ちに行く魔法実技の授業という名のヴィア主任の蒼炎の研究だ。
僕は最近少しダンジョンに行くのが憂鬱だ。
3月のダンジョンで蒼炎を撃っていたが、何とも言えない違和感が日に日に増えてきている感じを受けた。前はそんな事無かったのに。蒼炎の威力は特に関係無かったので問題は無いと思うけど。
次の日の午前中は前日出来なかった呪文解析概論をサイドさんが講義してくれた。
呪文の文言の内容は前にもやっている。
その他には魔法の威力や射程、貫通力、爆発力、スピード、持続力等の測定方法などを勉強した。
午後はクラスに戻り、魔法実践の座学の授業だ。
どのように魔法を運用していくかの勉強だった。
上は大規模魔法の運用方法から、下は魔法を使った掃除方法等がある。
蒼炎しか使えない僕にはあまり必要性を感じないものだった。
明日は【無の日】で休みになるな。やっぱり慣れるまで疲れるな。
【無の日】になった。午前中に魔道具屋にミカと出向いた。
魔道具屋の中は多種多様な道具がいっぱい売っている。
年配の男性の店主に家の防犯の魔道具にどのようなものがあるか聞く。
ドアや窓に設置する魔道陣に興味を持った。
魔法陣に予め登録された魔力を流さないで、ドアや窓を開くと風属性である電流が流れて気絶してしまうと説明を受けた。
店主は売り文句で「今年発売された魔法陣ですよ。かの有名な【緑風の乙女】が開発した優れ物の魔法陣だ!」と言っていた。
ヴィア主任作成の魔道陣なんだ。寝坊ばかりの怠け者では無いようだ。
家の防犯についてヴィア主任に相談した方が早いかなっと少し思った。
この魔法陣を家の窓とドアに全て取り付けることにした。
その他に腰に付ける小さなポーチタイプのマジックバッグを2つ購入した。左側の腰に付けておけばすぐに【昇龍の剣】が取り出せる。さすがに【昇龍の盾】は入らないが、携帯しておくマジックバッグとして優れていた。
家を覆うような結界の魔法について聞いてみた。そのような結界の魔法陣は、高度な魔法知識が必要であり、そんな物があるのは王宮と王都魔法学校の魔法射撃場くらいだと言われた。
どちらの結界も王都魔法研究所が監修しているそうだ。
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