ミカへの提案
僕は素直にサイドさんを讃えた。
「とても面白かったです。サイドさんって凄いんですね」
「これでも一応王都魔法学校の3本線だったんだよ」
「3本線?」
「あぁ、首席の別名だ。アキくんの左腕にも3本線があるだろ」
なるほどね。そんな言い方するんだ。
その時、サイドさんがミカに話をする
「前から気になっていたんだけどミカさんって【硬化】と【障壁】の呪文しか使わないの?」
ミカが答える。
「私が通った帝国の学校は魔法学校ではありませんでした。それでも少しは魔法の授業がありまして。そこでいろいろ試したのですがこの2つしか発動しませんでした」
サイドさんが話す。
「ミカさんは今Bランク冒険者ですよね。経験をたくさん積んでいるから魔力の質が上がっていると思いますよ。きちんとした指導を受ければ、他にも覚えられると思います。どうせなら金属性の魔法をもう一度試していきませんか?時間はいっぱいあるし、金属性なら魔法射撃場に行かなくても大丈夫ですから」
「でも私は従者ですから…。」
「もうダンジョン仲間って言ったじゃないですか。反動の魔法や結界の魔法とかも使えると思いますよ」
ミカの態度が変わった。
「私に結界の魔法が使える可能性がありますか!」
サイドさんが答える。
「可能性はありますね」
「それなら試してみたいです」
急にミカが変わった。そんなに結界の魔法が覚えたいのかな?
「じゃ明日からやりましょう。美味しいお菓子を食べて行ってくださいね。それで今日は終了です」
残った授業時間は3人で雑談して盛り上がった。
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