怪しいパメラ
昨日は入学式。今日から授業が始まる。気持ちを新たに玄関の扉を出たら家の敷地の門の前に女性がいた。
歩いて近寄って行くと、冒険者ギルド職員のパメラさんだった。
パメラさんはまだ僕に気が付いていない。
「おはようございます。パメラさん。朝早くからどうしました?」
ビクっとして僕に振り返るパメラさん、少し焦った状態で口を開いた。
「おはようございます。偶然ですね」
少し挙動不審だ。
「何か僕に用ですか?」
「いえ、特に無いですよ。偶然通りかかっただけですから」
やっぱり怪しい。もう少し聞いてみるか。
「冒険者ギルドはここから遠いですし、パメラさんの家がこの近くなんですか?」
「いえ、私の家は東地区になります。えぇ、そうです、お友達の家に用事があったのでこちらに来てました。それでは失礼いたします」
パメラさんはそう言って逃げるように去っていった。
会話の途中から僕の横に来ていたミカが眉を顰めながら僕に言った。
「こんな朝早くから友達の家に用事だって。怪しすぎるわよね」
「本当に嫌な感じだね。そろそろ学校に行こうかミカ」
そう言って学校に向かって行った。
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