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蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
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新品の制服と教科書

4月6日になった。

今日は教科書の購入と裾上げの終わった制服を取りに学校に出向いた。

ヴィア主任から魔法文言集の教科書は4属性分購入するように言われた。

通常は自分の属性しか購入しないが、僕は新しい蒼炎の魔法を作る授業のために必要との事だった。


帰宅してからサイズ調整の終わった制服を着てみる。

王都魔法学校の制服は上は白を基調としたジャケット下は紺色のスラックスになる。

左側のウデには属性の色の線が入っている。

Aクラスが2本線、Bクラスが1本線となる。

僕のブレザーのジャケットには赤い3本線が入っていた。属性ごとの主席が3本線となる。


ミカも従者の制服を試着している。

黒主体のスーツになり女性の従者の下はスカートになる。

ミカの従者の姿も良いもんだな。

綺麗な女性がいろいろな服装になると新たな魅力に気付かされる。

今度ミカを洋服店に連れて行って着せ替え人形にしようと心に決めた僕だった。


リビングで今日購入した教科書を見て行く。

【魔法文言集・火属性】

【魔法文言集・水属性】

【魔法文言集・金属性】

【魔法文言集・風属性】

【魔法体系概論】

【魔法史】

【リンカイ王国歴史】

【呪文解析概論】

【魔法実践集】

普通は魔法文言集は自分の属性しか使わないから教科書は6冊になる。僕は魔法文言集を4属性買ったから、全部で9冊になった。


物心ついてからは文字と簡単な計算を教えてくれた人がいたが、ある程度のところでその人はいなくなった。

読書が好きだったので公爵家の蔵書を読んで過ごした。

勉強は本から学んだ。

気が向いたら一人で近くの山に行ったり、ボムズの街をぶらついた。ずっと1人だった。


誰にも何も強制されず、優しくされない。

15歳になったら冒険者になる事だけを夢見ていた。

1人きりで勉強するのが普通だった。

蒼炎の魔法が使えるようにならなかったら、どこの学校にも行かず、まだ1人で離れに住んでいただろう。


僕は1年前、魔法も使えず、役立たずと言われていた。

それが今はどうだ。優しい人達に囲まれて過ごしている。

明後日からはあの王都魔法学校の生徒になるんだ。

皆んなと一緒に勉強する事ができるんだ。

2日後は入学式、その後から授業が始まる。

僕は自室の本棚に並んだ教科書を眺めてニンマリした。

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