表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼炎の魔術師 〜冒険への飛翔〜  作者: 葉暮銀
王都センタール
158/484

ヴィア・ウォレット

その声は鋭く空気を震わせた。


「そのあたりは今後の研究が必要だな」


僕はちょっとビックリしてしまった。


「これは失礼。自己紹介がまだだったな。私は王国魔法研究所の主任研究者のヴィア・ウォレットだ。君の蒼炎の魔法に興奮した1人だよ」


そう自己紹介したヴィア・ウォレットはとても綺麗な人だった。

歳は20代半ばに見える。髪は緑色。ただし長い髪をボサボサにしている。透き通るほどの色白で目鼻立ちはとても整っている。街を歩けば振り返る男性が多いことだろう。

よく見ると着ている白衣がよれよれだ。袖口は汚くなっている。残念美人さんなのかな?


ヴィア・ウォレット?何か聞いたことがある名前だなっと考えていたらギルド長が紹介してくれる手配になっていた人だと思い出した。


校長先生が口を開いた。


「ヴィア・ウォレット主任から蒼炎の魔法を研究したいと強い要望があってね。それでアキくんには王国魔法学校に入学してからもヴィア・ウォレット主任に協力して欲しいんだ」


「僕も蒼炎の魔法についてしっかりと理解したいのでよろしくお願いします」


僕のその言葉を聞いたヴィア主任は興奮したのか早口になって言った。


「それは嬉しい!それならばこれからダンジョンに行って君の蒼炎を見せてくれ!そのデータを取りたい。あと街の郊外に行って蒼炎の魔法を撃ってみよう!ダンジョン外でのデータを取りたいな。街の郊外に行くのなら馬車の手配が必要だな。その他に君は蒼炎の系統の魔法が使えるのか?使えるならどんなものなんだ!」


ヴィア主任に圧倒された僕に気が付いた校長先生が口を挟んだ。


「ヴィア主任。ちょっと落ち着いてください。アキくんもビックリしている。今日は一応入学試験の面接なんだよ。まずはそっちを優先しましょう」


「何を言ってるのだポーツ!アキくんの合格は決まっていると先程言っていたではないか!こんなところでお茶を飲んでいる場合じゃないんだよ!早速馬車の手配をしよう!」


興奮がおさまらないヴィア主任を宥めるように校長先生は優しく話した。


「今日のところは研究は諦めてください。アキくんの都合もありますし、アキくんから聞きたいことが私にもあります。研究はアキくんが入学してからにしてください」


校長先生の言葉に憮然としながらもヴィア主任は口を閉じた。

星をいただけると励みになります。面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ