冒険者ギルドセンタール支部ギルド長
ご飯を食べて食休みをしてからギルド長が帰ってきているか確認した。
先程戻ってきたみたいでそのまま面会となった。
職員に2階にあるギルド長室に案内された。ノックの返答の声が聞こえた。男性のようだ。
扉が開き中に入る。中にいた男性は35歳くらいの細身の身体。髪型はオールバックで濃い緑色。細目で射抜くような視線。完全に主観だけだが神経質な印象を受けた。
「冒険者ギルドセンタール支部ギルド長のビングス・エアードです。まずはこちらにかけてください」
髪色と名前で西の守護者のエアール公爵家の分家辺りの人かと推測した。
勧められたソファに座ってこちらから挨拶をする。
「Bランク冒険者のアキ・ファイアールです。こちらの女性がBランク冒険者のミカ・エンジバーグです。この度は来月からここセントールの王都魔法学校に通うために活動拠点移動をしにきました」
「ボムズ支部から連絡は来ているよ。用意させてもらった家は一軒家だ。鍛錬できる庭もある。王都魔法学校に通うのも近い立地だ。この後案内させるよ。住むのは今日からで良いかな?」
「丁寧な対応ありがとうございます」
「Bランク冒険者に対する当たり前の対応だよ。専属職員は1人で良いかな?通いになるがギルドの仕事全般と家事全般ができる職員だ。優秀な職員だからきっと満足してくれると確信しているよ。その他にボムズ支部から連絡が来ている。金属性の魔法に詳しい人の紹介だったね。魔法に詳しい人と言えば魔法研究所以外の人はいないね。紹介する方はヴィア・ウォレット。ただ少し気難しい性格をしているが、それは了承してくれ。こちらに紹介状を書いておいた。魔法研究所で渡してくれれば大丈夫だ」
「ありがとうございます。本当に助かります」
「これくらいはなんてことないよ。それとセントールではダンジョン活動をする予定はあるのかな?」
王都近辺のダンジョンはDランク以下しか無い。積極的に攻略しようとは思っていない。
「今のところは魔法学校の授業の内容を見てですかね。明確には決めておりません」
「できればダンジョン活動してもらうと嬉しいのだが」
「まあ時間ができれば考慮します」
「君たちには期待しているんだよ。アクロ支部とボムズ支部の話は聞いているからね」
うーん。なんだろ。この人のためにダンジョンは潜りたくないなぁ。この人とは相性が悪いかな。
そろそろ退散かな。
「それではそろそろ新しい家を見たいと思います」
「あぁそうかね。それでは君たちの専属職員を呼ぶよ」
ギルド長のビングスは人を呼びに部屋を出た。
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