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火宮のダンジョン・宝箱

まずは魔石を確認する。Aランク魔石だろう。


ミカと目を合わせる。2人共大きな息を吸って


「「パンパカパーン!!それではメインイベントです!!拍手!!」」


そして2人で拍手をした。


「「それでは宝箱のご開帳です!」」


宝箱の蓋も2人で持ち一緒に持ち上げた。

宝箱の中には深い赤色の直径20セチルほどの玉と制覇メダルが入っていた。


「やっぱり装備は入っていないかぁ」


少し残念そうな声のミカ。


「結局Aランク冒険者になるって事はこの玉を4つ揃えろって事じゃないの?」


僕が答えた。


まぁ考えてもしょうがない。

お腹も空いたね。


「ミカ、僕もお腹空いちゃった。お弁当食べよう」


そう言ってマジックバックからお弁当を2つ出す。


食事後、僕はミカに聞いてみた。


「どうする?このまま帰る?それとも少し寝てから帰る?MPは満タンだし寝るには早い時間だけど」


ギルドカードで時間を確かめると未の刻になったばかりだった(午後1時)。


「このまま帰ろうか。そこまで遅くならないわ」


時間や体力の消耗などを考慮してこのまま帰宅する事になった。


「それにしてもここのボスイフリートは僕じゃ倒せなかったよ。スピードがあるタイプにも対応できるようにならないとダメだね。結局、火宮のダンジョンは最初から最後までミカ1人でクリアしたね」


「装備の相性もあったわね。いつものダンジョンはアキくんにおんぶに抱っこだから偶にはこういうのも良いんじゃない。私達は2人で1つのパーティなんだから」


帰りは上機嫌のミカだった。それでもダンジョンを出た時は辺りは真っ暗だった。

さすがに疲れたので真っ直ぐ帰った。

今日はダンジョン探索で遅くなるか最悪ダンジョンで泊まる予定だったためリーザさんは既にいなかった。

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