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ミカとの話し合い2

「実は僕には秘密が3つある。この秘密は実力的にも権力的にも力を付けるまで隠しておきたいんだ」

「秘密!?」

「秘密を話す前に主人としてミカに命令する。僕の秘密を他人に知らせないように」

「分かったわ。隷属の紋章がある限りその命令は守るわ。秘密があるから奴隷を購入したってわけね」

「まず一つ目は既に知ってるね。僕がファイアール公爵家の人間ってことだ。本当は15歳の成人になってから家を出る予定だったんだけど状況が変わって家出してきた。冒険者ギルドが12歳から登録できて良かったよ」


僕はお茶で喉を潤す。そして静かにカードを取り出した。


「次がこのカードだ。見てもらえるかい」


ミカは怪訝な顔でカードを覗く。


「こ、このカード!」

「そうだ。ステータスカードだよ。これによって自分のステータスが分かる。国宝級のお宝だね。ミカも触ってみたら?」


ミカは恐る恐る手を伸ばす。ステータスカードを触ると僕のステータスは消えて、ミカのステータスが表示された。


【名前】ミカ・エンジバーグ

【年齢】19歳

【性別】女性

【状態】隷属〈アキ・ファイアール〉

【レベル】14

【HP】85/85

【MP】30/30

【力 】38

【魔力】30

【速さ】26

【体力】24

【魔法】硬化、障壁

【剣術レベル】14


「自分のステータスが分かるってのはとても大きいことだね。3つ目の秘密はもう消えているけど僕のステータスに記載されてる魔法についてだ」


そう言ってもう一度僕がステータスカードを触る。


【名前】アキ・ファイアール

【年齢】12歳

【性別】男性

【状態】主人〈ミカ・エンジバーグ〉

【レベル】21

【HP】120/120

【MP】84/84

【力 】47

【魔力】55

【速さ】30

【体力】29

【魔法】蒼炎

【称号】オークキラー


ミカは僕のステータスの魔法の欄を見て口を開いた。


「蒼炎?聞いた事の無い魔法だわ。炎は赤じゃないの?」

「僕もそう思っていたんだけど、通常のファイアーボールと比べても蒼炎は破壊力が凄いんだ。これは実際に見てもらったほうが良いね。僕の髪色は蒼炎の色だったみたい」

「ファイアール公爵家には知らせてないの?」

「ファイアール公爵家に蒼炎の事がバレたら冒険者ができなくなる可能性があるだろ。冒険者でいろいろ楽しいことをしたいんだよ。だから家出してきたんだ」


ミカは目を大きく見開いて、その後笑い出した。


「あなたちっちゃいなりのくせに大胆な行動に出るのね。気に入ったわ。私も一緒に冒険者として楽しみたくなったわ。どうせ私は誰にも必要とされていないからね」

「僕も今まで誰にも必要とされてこなかったよ。だけど冒険者としてこれから楽しんでいきたい。それにミカは既に僕から必要とされているんだよ」


びっくりした顔を見せたミカ。その後まばゆい笑顔で手を差し出した。


「よろしくね。ご主人様」

「こちらこそよろしくミカ。でもご主人様はやめて欲しいかな?」

「じゃアキくんで!」


そしてミカの差し出された右手を固く握った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 同じ公爵家、しかも同じく不遇な扱い、それでも楽しそうに話す美少年。 そりゃいい歳したお姉さんには特効でしょうなぁ(おねショタみを感じる)
[良い点] テンポが良い。 [気になる点] 全体的に文章が短い。スマホで読む人を意識した結果かもしれないがステータスの表示があると更に内容が無いように感じる。
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