表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/484

年末での総括

貴族主催のパーティに出席する事になって、それ用のタキシードとドレスが必要になった。


慌てて高級服飾店に駆け込んだ。年末年始を挟んだこの時期、お店側は間に合わないの一点張りだったが金にモノを言わせて作ってもらった。


僕はミカの髪色の黒のタキシード。ミカは僕の髪色の水色のドレスを作った。


ミカにはその他に必要な宝飾品も購入した。

奴隷にこんなにお金を使う主人はいるのだろうか?と少し思ったが気にしたら負けだ。


12月30日。1年の最後の日である。ミカと2人で自宅でゆっくりしていた。


何の気なしに今年1年を2人で振り返った。

僕は5月の誕生日に蒼炎を覚えて家出した。

アクロまで来て冒険者となった。

蒼炎が見つからないように人が少ない夜のダンジョンをソロで攻略した。

来る日も来る日もモンスターハウスでオーク狩りをした。

Dランク冒険者になって奴隷のミカを購入した。

2人で泥ゴーレムばかり倒していた。

蒼炎の事がバレてしまい、慌ててBランク冒険者を目指した。

無理矢理泥ゴーレムをキャリーして毎日クタクタになっていたのは良い思い出だ。

夏の海水浴は楽しかった。また来年アクロに行って海水浴しようかな。

ファイアール公爵家に呼ばれてアクロからボムズへの馬車での移動。

ミカと肌を合わせていた一ヵ月弱。2人の気持ちが近づいたと思ったら離れてしまったようなそんな不思議な感覚。

ファイアール公爵家との不干渉の契約。

Bランクダンジョンの水宮のダンジョンボスでは死が自分の横をカスって行った。ボス部屋で布団をしいて寝たのは良い思い出だ。

ボムズに拠点変更してからのダンジョン探索は順調だった。

本当に充実していた7ヵ月だった。


ミカは僕と出会う前に戦争で捕虜になった。

身代金を払ってもらえず戦争奴隷になった。

僕に購入されてからは、僕の盾になってくれた。

気がつくともうBランク冒険者だ。


2人で思い出話をしていたら、会話が止まるタイミングがあった。

ミカが僕の目を見ている。僕もミカの目を見ていた。ミカの目に吸い込まれる感じだ。ミカも僕の目に吸い込まれたのかもしれない。


そのまま唇を合わす。夏の時とは違って優しいキスだった。ゆったりと肌を合わせていく。


夏の時、僕は不安と欲望をミカにぶつけていた。今は自然にミカを求めている。そんな僕をミカは受け入れてくれようとしてくれた。ミカは優しい笑顔を僕に見せてくれた。

星をいただけると励みになります。面白かったらブックマーク、下の評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集英社ダッシュエックス文庫より
第1巻が発売中
▼▼▼クリック▼▼▼
ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? ~ダンジョン調査から始まる波乱万丈の人生~
html>



― 新着の感想 ―
[一言] 大人の階段登る〜君はまだ、シンデレラ(?)っさ〜
[一言] くっ!くそガキがっ!!!おねショタ三昧か!けしからん!かぁーーっ!実にけしからん!!!
[良い点] 少年が大人になってゆく感じが良いです^_^
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ