魔法学校への問い合わせ
その後、焦土の渦ダンジョンは1日おきに攻略していた。少しゆっくりしたいので。
ダンジョン攻略をしない日は冒険者ギルドの鍛錬場に行って槍の練習をしたり、王都の魔法学校の試験勉強をした。
街中をぶらつくと無遠慮な視線が気になりあまり出歩かなかった。
家出をする前はそのような視線に慣れていた。
それがアクロではそのような視線が無かったため今は少し気になるようになっていた。
こういう心の変化は良い事なのか悪い事なのか僕はわからなかった。
ボムズに来てから王都の魔法学校に問い合わせをした。
内容は「僕の蒼炎の魔法は破壊力が凄いので入試の魔法実技試験において、通常の魔法射撃場では実施しないほうがよろしいかと思います。できればダンジョン内でお願いできないでしょうか」といったものだった。
魔法学校の返答は丁寧な言葉を書かれていたが内容を簡単にすると「何調子こいてるの、このガキは。子供が使う魔法で世界有数な魔法使いエリートが作った魔法学校にある魔法射撃場の結界が壊れるわけないじゃない。壊せるものなら壊してみろ!」って内容だった。
魔法学校には魔法研究所が併立されている。魔法研究所に勤めているのは魔法エリートだ。
その魔法エリートが作った結界の強さに12歳の子供が心配しているということに魔法エリートの人達のプライドを傷つけたみたい。
蒼炎を使って良いと言われても本当に使うと大惨事になりそう。当日は魔法の威力を抑える【黒龍の杖】でも使うか。少しはマシになるよね?
ファイアージ家の当主のマルク・ファイアージより僕に謝罪したいとの申し出があった。
嫡男のカイ・ファイアージがファイアール公爵家と僕との契約を破ったことへの謝罪だった。
僕としては面倒だったため今後は不必要な接触をしないように指導していただければ謝罪は結構です、と書面にて返事しておいた。
パーティメンバーを増やすことも考えたが僕のパーティだと僕が固定砲台。パーティメンバーには最低盾役が務められないとつらい。盾役には金属性の魔法が使えたほうが良いので、スカウトするなら北の中央都市のコンゴで探したほうが良いとの話になった。
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