ゆったりとした日常
水宮のダンジョン制覇のあとは少しゆっくりしていた。
魔法学校の記述試験の勉強をしたり剣術と盾術の鍛錬。3日に1回は水宮ダンジョンの1〜3階層に行ってレベル上げとミカのギルドポイントを貯めていた。
ミカも既にCランクに上がり、水宮のダンジョンにちょこちょこ行っていればBランクにはすぐになれそうだ。それにしてもCランク冒険者が奴隷で良いのだろうか?戦争奴隷だからこの国では解放できないしな。
そういえばミカは魔法学校についてくる。貴族は従者を連れていけるんだよね。僕の場合は奴隷だけど。
僕の今の立場はファイアール公爵家の貴族と冒険者ギルドのBランク冒険者の貴族待遇の2つになっている。まぁファイアール公爵家からは家出だったから勘当とかはされていないんだよね。ファイアール公爵家には僕に見合いの申し込みが殺到しているらしい。
ファイアール公爵家の本家の息子でBランク冒険者の12歳は人気があるとのこと。ただしファイアール公爵家から僕には干渉しない約束なので僕のところまで見合いの話は来ないけどね。
王都の魔法学校のパンフレットを取り寄せた。入学試験は3月1日。内容が記述テストと魔法実技テストと面接。
記述テストはもう問題無いレベルになっている。面接も大丈夫だろう。魔法実技テストをどうすれば良いのか?
僕は蒼炎しか使えない。ダンジョン外で使用して大丈夫だろうか?
設備を壊すのも怖いし、不合格になっても困る。
ダンジョン内でやらせてもらえないかな?
ウォータール家宗主のセフェム・ウォータールさんが魔法学校への推薦状を書いてくれると言っていたから、その推薦状にダンジョン内で魔法実技テストをやったほうが良いと記載してもらうか。
取り敢えず魔法学校に僕から問い合わせの手紙を書いてみよう。
蒼炎系の魔法は他に何かあるのだろうか?通常魔法はその属性に適性があり魔力が足りていれば詠唱を唱えれば発動する。
僕は10歳の時にファイアーボールの呪文詠唱をしたが魔法は発動しなかった。水色の髪色だったため水属性のウォーターボールの呪文詠唱でも駄目だった。あの時は結局、無能の烙印を明確に押された。
蒼炎の魔法には他に魔法があるのかな?
だれか研究とかってしてないかな?
魔法学校に併立されている魔法研究所に期待かな。
ミカの髪色は黒い。ミカの出身は北のカンダス帝国。リンカイ王国の北の守護者はアイアール公爵家。金属を司り。髪色は黒。
ミカのエンジバーグ公爵家と北の守護者のアイアール公爵家は血縁関係でもあるのかな?
ミカの使える魔法は金属属性だ。もっとなんか有用な魔法は無いのかな?探してみるか。
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